今年も駆け抜けた 2度目の2018北海道マラソン
⋙2018北海道マラソンまであと2日
今回は7/15、16日に挑んだ188㎞の大会で悪化させた左脚アキレス腱の痛みと右足甲の腱の炎症に悩まされ、脚の疲労もあり思うように走れない苦しい日々が続いた。その原因を知るため初めてスポーツ外科を受診し、その後初めて整骨院にも通った。目的は痛みを取るというのもあるけれどそんな表面的なことをしても問題解決にはならず、根本的に怪我のしづらい身体作りとパフォーマンスを上げるための基礎的な知識を会得したくて行ったのだか、とても参考になり行ってよかったと思う。
もう1ステージ上げて走るには根本的に基礎的な見直しをしなければ先に進めないのは解っていたからこの怪我がとてもいい機会になった。
「いつもしていることをし続けていれば、いつも得ているものしか手に入らない。」
怪我を治すには走らないことが一番なのは重々承知しているが、この北海道マラソンに懸ける思いは強かった。練習をせずに思う結果が出なかった場合と、練習をして怪我を悪化させ結果が出なかった場合どちらが後悔しないかを考えた結果、やはり後者だった。走った後の結果論はまた別の話。その時々で自分が後悔しない選択が大事だと思う。
「状態の悪い中でも最善を尽くそう。」そう思い1カ月間を過ごしてきた。気が付けば8月に入り大会前に不安を打ち消すかのように400km近く走っていた。ちょっとこれはさすがに走り過ぎ。痛いし脚も重くて速度がでない(笑)「まぁ本番には強いからきっと大丈夫だ。」
今回は同じチーム内のサブスリーランナーのYさんとTっちと一緒に巡航し競い合えることが楽しみで仕方なかった。1年前は夢のまた夢。
【出走前記念写真】
チームにじいろ
チーム200㎞
目標 自己記録更新の2時間57分
前回の自己記録の出した大会は気温15度で2時間58分41秒。今回の気温が24度と仮定すると9度の気温上昇で約5分ロスすると統計が出ている。ということは前回の大会で53分台を出せる実力が無くてはならない。
「とんでもない地獄が待ってるな。」
スタート前に覚悟を決めた。
「どんなに辛くたって3時間で終わる。」
号砲 スタート
夢のBブロックスタート。スタート順は過去の公式の大会で出した個人の記録により決定される。去年はDブロックスタートで前方には5000人以上の選手がいたが、今回は500人程度しかいない。スタートゲートをくぐるのに昨年は2分30秒かかったが今回はたったの9秒。しかも前方は速い選手ばかりなのですぐに自分のペースで走ることができる。
チームメイト3人で打ち合わせした速度で巡航する。夢の競演。嬉しくて仕方ない。ただ2㎞走った時点で自分の脚の不調さは変わらないと悟る。練習時と同じくかなり足が重い。地面に接地するとアキレス腱の付け根がズシンと重く痛む。
「この調子だと中間点の21kmまで持たない。大失速する。3時間切りの可能性は無い。」
そう思った途端、本来なら巡航速度を下げるが5kmを走ったところで上げる作戦に切り替えた。
中途半端な速度で走り切ったタイムと、行けるところまでいつも以上の速度で行きその後失速したタイムが一緒だとしたら後者を取るととっさに考えた。これは前者より遥かにキツイ選択。可能性はわずかでも中盤までPBを出す可能性が残る選択。更に速度を上げる。
15km地点
さすがに脚は売り切れた。もう走れない。そう思いながらもあと少しだけと思いながら距離を繋いでいく。
「今までの努力を思い出せ。ここで諦めるわけには行かない。ここからが自分の真骨頂。」
最後に背中を押すのは自分の今までの努力でしかない。自分を信じ抜けるかどうか。そこに明暗がある。
30km地点
アキレス腱の激痛。着地と地面を蹴るたびに激痛が走る。
もう脚で走ってはいない。100%気持ちで走っている感覚。この速度で走れているのは奇跡としか言えない。脚がきつくて今すぐにでも立ち止まりたいが仲間のためにも最後まで死力を尽くすと決めていた。沿道のたくさんの声援に笑顔で応えると決めていた。
「他人を感動させたいなら、まず自分が感動せねばならない。」
練習時に何度も聞いてきたASIA ENGINEERの歌詞が頭に飛び込む。
「誰にも負けない。決して負けない。誰にも負けない強い気持ちがあったら負けない。」
35㎞地点
「この先、今の速度より1㎞当たり10秒速く走れればサブスリーは達成できる。」
時計を見て計算しながら走るが速度が上がらない。
40km地点でサブスリーの達成もできないと知ったが最後まで全力で走る。
「どんなに辛くても突き抜けて雲の上にでれば、無限の青空が広がっている。」
※途中で計測が4分ほど止まっていたためゴールタイムが異なります。
ゴール
すべての闘いは終わった。この大会に思い残すことは何一つ無い。走り切った。
【記録】
42.195km
3時間00分39秒
総合順位 442位
45〜49才年代別 41位
【共に闘ったチームメイトと打ち上げで】
最後に
2時間57分の目標も最低サブスリーの目標も叶わなかった。それでも次に繋がる行動を起こすことができた。
「1番良いことは一生懸命にやって目標が叶うこと。2番目に良いことは一生懸命にやって自分の目標が叶わないこと。」
そう思っている。中途半端な努力で結果が出たとしても次には繋がらないどころか努力を怠ってしまう。
「成功は失敗の向こう側にある。」
そう信じてこの悔しさを糧に11月25日のつくばマラソンで必ずリベンジを果たす。
沿道で声援を送ってくれたたくさんの方々に心から感謝です。ありがとうございました。
次戦はうつくしまふくしま122㎞。まだまだ挑戦は続く。