第一回日光千人同心街道四十里ジャーニーラン161.6kmの旅 〜前編〜
今回は東京都八王子千人町(興岳寺)から栃木県日光市東照宮までの161.6km、通過CP32箇所、制限時間29時間の旅です。
ジャーニーランは旅先の文化や歴史、人とふれあう旅です。基本的にはゴールまでの食糧、水、着替え、夜間走行時のライトなどは自分で背負い、食料補給などは事前にコース地図からコンビニエンスストアなどをチェックし自らの計画で行います。コース誘導のサポートも無く、すべてランナーは地図を頼りに自己責任で参加しなければならないと言うのが他のウルトラマラソンなどのレースと違います。
交通量が少ない道順になっているケースも多くあり指定されたチェックポイント(CP)の通過が義務付けられています。決められた道順と所定のCP通過と制限時間以外は個人による判断が求められるのも楽しさの一つですね。
旅のコンセプトは徳川家康の江戸入府に伴い、1600年(慶長5年)に発足した八王子千人同心が日光東照宮の火番のために往来したという千人同心街道(千人町から日光東照宮までの40里 約160km)を歴史の名残に触れながら走るというものです。
因みに八王子同心(はちおうじせんにんどうしん)とは江戸幕府の職制のひとつで、1590(天正18)年、徳川家康は江戸に入府する際、かつての武田氏の家臣だった者たち250人を八王子に移し、農地を与えて甲州口の警備に当たらせたのが始まりと言われ、付近の農民を加え、翌年には500人。10年後となる1600(慶長5)年には、1000人にまで増員されました。この年はかの有名な関ケ原の戦いで徳川軍が勝利をおさめた年です。
これが八王子の歴史を語るのに切り離せない「千人同心」の始まりと言われています。千人同心たちの家は単に八王子だけに収まらず、日野一帯の農村にも広がって行き、農民でありながら武士でもある彼らは農業と剣術、学問を全てこなす、誇り高き人たちでした。
後に調布・上石原の豪農宮川久二郎の三男で天然理心流の三代目当主となった近藤周助に見込まれ、養子となり、四代目当主となった(後に新撰組の組長)近藤勇が誕生します。
歴史を紐解いていくとロマンが溢れてきますね。
個人的には文化や歴史、人とふれあうのを楽しみにしながら自身200km越えが初となる来月7月エントリー済の「みちのく津軽ジャーニーラン 263km」に向けて経験値を上げたいと思っています。みちのく津軽は
来年エントリー予定のスパルタスロン(250km)の前哨戦と捉え36時間以内で走破する目標です。
今回の千人同心街道のコースは100kmからは標高差600mの全て上りとなっています。ゆっくりと走りたいと思います。
◉大会概要
- 開催日 : 2019年6月15日(土)〜6月16日(日)
- 種目内容 : 全長 161.6m、最大標高差 598m、累積標高D+729m、D-381m
- 会場 : 興岳寺 東京都八王子市千人町1-2-8
- 募集 : 200人
- コース : 東京都八王子市千人町〜埼玉県坂戸市〜群馬県舘林市〜栃木県佐野市(千人同心街道)〜鹿沼市楡木(にれぎ)(例幣使街道)〜日光市今市〜日光東照宮入口
- スタート : 6月15日(土) 8時 興岳寺
- ゴール : 日光市交流促進センター「風のひびき」 制限時間 6月16日(日)13時(制限時間29時間)
- チェックポイント(CP) : 32箇所
- エイドステーション : 8箇所
【ルート図】
【チェックポイント】
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