BMW用アルピナクラシックスタイリングⅡ フルオーバーホール再塗装
多少のガリ傷と、経年での塗膜劣化、塗膜のヒビ割れです
一旦剥離して素地の状態にしますが、輸入車のOEM系ホイールは、鋳造素地の砂目を埋めるために
分厚く塗装されているため、剥離にかなり時間がかかります
剥離後は数種類の方法で素地を研磨し、さらにバレルの粗研磨で下地を整えます
海外製鋳造ですので、あちこちに鋳造巣穴があります
本来必要有りませんが、シルバーの発色を良くするために、明る目のベースをパウダーコート
一旦焼き付けて2コートにアルピナ用シルバーをパウダーコート
2度目焼き付けして、3コート目にクリアーをパウダーコート
贅沢にパウダー3コートでの仕上げになります
元々純正のままの状態は、スポーク隙間や裏側はシルバーがほとんど乗っていなく
下地のサフェーサー色が見えていますが、パウダーコートでの後加工ですので
スポークの隙間も裏側も全て同じ色味、肌艶になります。
通常パウダーコート時は、リムにあるバルブの穴にジグをつけて吊るしますが
アルピナはリムにバルブの穴がありません。
何処にあるかと言うと、センターハブの所にあります。
スポークは中空になっており、スポーク内を通って、側面にエアーの出口があります。
このバルブも専用工具が無ければ取り外し出来ませんが、取り外ししなければ
中にOリングが入っていますので、そのまま200℃で焼き付けるわけにはいきません。
また、仮に外してもネジ山が潰れかける位キツイので、専用サイズのタップとダイスで
ネジ山を切り直しする必要があります。
当社では専用工具も専用サイズのタップとダイスもありますので、取り外し可能です。