溶接2ピースとは?
溶接2ピースの構造
見た目はピアスボルトも付いていて普通に2ピースに見えます。
裏側を見ると、
ピアスボルトの裏にナットが無く、ディスクが溶接されている事がわかります。
溶接2ピースホイールの難点
溶接2ピースタイプは出来る事が限られます。
リムの修理
リムのガリ傷や歪みの修理は、最後に磨きなどの仕上げが必須になりますが、リムとディスクが分解出来ない溶接2ピースは磨ける範囲が限られます。(下記画像の)赤線を境に、それより下の赤矢印範囲はスポークが邪魔になり磨けません。
赤線より外の黄色矢印範囲しか磨く事が出来ません。
歪みのプレス修正も赤矢印範囲はスポークが邪魔になりプレスが入りません。
簡単に言うと、黄色矢印範囲しか手を出せないという事になります。
塗装仕上げ、他
塗装に関しても、リムとディスクが分解出来ませんので、個別に仕様や色を変える事は出来ません。1ピースホイールと同じ扱いになりますので、一部を除き単色丸塗りが基本となります。
この場合でも何点か懸念材料があります。
- ダミーピアスは一旦外しますが、壊さなければ外せないタイプもあり、その場合は別途代替えで用意しなければならない。
- 普通にも外せず、壊す事も出来ないピアスの場合は、ピアスを付けたまま塗装になる。
- リムとディスクの隙間内部に塗膜は付かないので、隙間内部からの腐食上がりが比較的早い。
- リムとディスクの隙間が狭く、ほぼくっついているような物の場合は、塗膜で埋まりかけたり、焼き付け時に気泡が出来たりする。
溶接2ピースタイプの修理やリメイクの総括
溶接2ピースタイプでもデザイン形状によっては、ディスクを塗装/リムをポリッシュのように出来る物もありますが、ほとんどの場合は何をするにせよ、完全な仕上げは望めません。
大袈裟に言うと「履き潰し」というイメージが強いです。
後々に修理やカスタム、リメイクをお考えの方は、溶接2ピースタイプは避けた方が無難です。