ケーニッヒベンツ用BBS RS 15インチ フルオーバーホール修理
ケーニッヒ用と言う事で、サイズもかなりのサイズです。
フロントは10.0j-7、これでもRSとしてはかなりのサイズですが、リアに至っては13.0j-58です。ちなみにアウターリムだけで7.0jあります。社外リムを使ってのリバレルでもアウター7.0j、トータル13.0jはそうそうリクエストはありませんが、このRSに関してはこのサイズがメーカーで正規に販売されていたサイズです。
ホイール自体は30年以上昔の物ですので、当然傷みもそれ相応です。
これをフルオーバーホールで新品同様にすべく、東京都からご依頼いただきました。
完全3Pですので、分解し、それぞれ個別に作業を進めます。
◎アウターリムの鏡面ポリッシュ
アウターリムは回転研磨でペーパー磨き、コンパウンド磨き、バフ磨きでポリッシュにします。
普通はこれで鏡面ポリッシュとして完成ですが、当社の場合はここからさらにバレル仕上げ研磨にかけます。バレル仕上げ研磨にかける事で、バフ目や光沢のムラのない綺麗な鏡面ポリッシュになります。
ポリッシュ後はクリアー塗装有り無しを選択出来ます。
輝き重視ならクリアー無し、メンテナンス性重視ならクリアー有りですが、どちらも一長一短あります。
詳しくは「ホイール鏡面ポリッシュのクリア塗装有り無しの比較/手入れ」を参照下さい。
今回は輝き重視のクリアー無しにします。
◎インナーリムのシルバー塗装
インナーリムも回転研磨で塗装の下地を整えてから、パウダーコートシルバー塗装です。
◎ディスク&ワッフルプレートのシルバー塗装
ディスク、ワッフルプレートは黒に塗装されていますが、元々のシルバーへ戻します。
塗装剥離、ブラスト研磨からさらにバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作ります。
1コート目にシルバーをパウダーコートです。
焼付けて一旦シルバーを硬化させ、2コート目にクリアーをオーバーコート、もう一度焼き付けて完成です。
ワッフルプレートも同作業で進めます。
◎6角キャップのポリッシュ加工
元々のオリジナルはポリッシュとシルバー塗装のツートンになっています。
同じくは出来ませんので、丸ごとシルバー塗装にするか、丸ごとポリッシュにするかの2択となります。
今回は丸ごとポリッシュを選択されました。
丸ごとポリッシュ加工後にパウダーコートクリアー塗装です。
◎ピアスボルトのメッキ加工
ピアスボルトはクロームメッキ加工をします。
◎組付けて完成です
それぞれ個別作業が完了し、組付けて完成となります。
少し斜めにするとアウターリムが深すぎてディスクが見えなくなりますね。
ワッフルプレートとディスクの凸凹の数が合っていないのは御愛嬌と言う事で。おそらくワッフルプレートだけ別に購入されたのでしょうか?
品番を見るとスーパーRSのワッフルプレートでした。