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R35GT-R GR6 Cリング破損修理&アッパープログラム!

2020年5月9日
『1速から変速しない』と入庫になったR35でしたが・・・



すぐにミッションを下ろしてバラしてみると・・・

Cリングがが外れて破損していました・・・



今回は修理+ミッション対策になります。

↓の図で分かりやすいように破損した部品の名称を記載してみました。



カウンターシャフトCリング部修理
クラッチパックオイルポンプギア交換
ETSストッパーリング破損交換(イニシャル調整)
Fアウトプットギア交換(プレートやベアリングも交換)
Fカウンターアウトプットギア交換(ベアリングも交換)
Fアウトプット回転センサー交換
インプットA側ベアリング交換
油圧センサーもライン圧・クラッチA・クラッチBと3個とも新品に交換




同時にCリング破損対策、オイルポンプ分解、洗浄、油圧アップ、クラッチ分解、クリアランス調整、ソレノイド洗浄を行いました。


↓今回のようにフロントドライブギアにかかるCリングが破損し、外れたギヤがハウジング内で暴れた影響で他の部位にも損傷が出ます。



↓の画像のようにクラッチオイルポンプギアやETSストッパーリングがダメになってしまうと大変です・・・

新品のクラッチパックを使用すると、部品代だけで30万円します・・・

今回は対策後のクラッチパックオイルポンプギアを中古品を使用して交換しました。



初期ロッド5400番台までは奇数段か偶数段のクラッチオイルシールが6万km〜10万位で破損するケースが多いです。

破損すると油圧抜けでクラッチを圧着出来なくなり、オイルシール破損した方のギヤーが変速出来なくなります。

例えば偶数段のオイルシールが摩耗により破損するとすATモード強制固定になり1速〜3速〜5速の運転になります。


車台番号5400番台以降はメーカーが対策をしていますが、それ以前のR35はアッパープログラム(O/H予防・調整・強化プラン)を事前に装着ことで予防することが出来ます。

今回ももちろん対策用部品を組み付けしました。Cリングが外れ無い様に対策する事で不安が解消します。

発売当初から指摘されていたトランクアクスル方式のGR6ミッションはGT-Rの指定ディーラーに修理で持っていくと、ほとんどがアッセンブリー交換で270万円前後の見積りになります。


車両が完全に停止していない状態で前進、後進を切り替えると破損しやすいです。
また雪道でのアクセルワーク次第では現象が出てしまいます。
やはり北海道は雪道でスリップした時に、ロードヒーティングなどでいきなりグリップを取り戻す時がありますよね。
この時に壊れてしまうことが非常に多いです。


ミッションが壊れる時の主なパーツは、オイルシール、Cリング、フィルター、ソレノイドバルブです。

ミッションを壊さないためには↓

●ミッションオイルをマメに交換する。
●ミッションソレノイドバルブ清掃プランを行う。
●ミッションアッパープログラム(O/H予防・調整・強化プラン)を行う。

上記のことが大切ですね。

※アッパープログラム(ミッションO/H・予防・調整・強化プラン)を行えば、ミッションオイル交換とミッションソレノイドバルブ清掃プランの作業も含まれます。

ミッショントラブルを未然に防ぐにはアッパープログラムを是非ご利用下さい。

¥420,000(税別)オイル代・工賃含む


今回はマフラーが割れていたのでサービスで溶接しておきました!