草刈りハンマーナイフモア モアシャフト部振動(ブレ)対策
草刈りハンマーナイフモア カッターシャフト部振動(ブレ)対策に続き、草刈りハンマーナイフモアのシャフト振動対策についてご紹介いたします。
前回ご紹介しました今一度モアシャフトの部品呼称です。
【原因3】シャフト両サイドの取付部
刃をすべて外しても振動(ブレ)が収まらない、軽減はしているが振動している
振動が大きくはないので気にせずに使用を続けるとシャフトを両端で支えている取付部分が摩耗してしまいます。このまま使用を続けていくと摩耗は雪だるま式に大きくなっていきます。
判別方法はシャフトを外してみる事です。シャフトが無理なく簡単に抜けるようであれば少なからず摩耗している証拠です。取付部の根本あたりに注目すると異常摩耗しているのがわかります。
対処方法:摩耗してしまった部分の再溶接を行い形状を回復させる。
※再溶接(肉盛)済みの取付部写真です。
【原因4】ベアリング
シャフト取付部の異常摩耗も大きくなり振動が起こる
原因3のシャフト取付部とも連動します。モアヘッドとシャフトを連結する部品です。ベアリングは内部のボールがスムーズに動くことができるよう一定間隔でのグリス補充が必要です。この補充を怠るとベアリングはスムーズに動かなくなりシャフトに対しても抵抗を作ります。内部ボールも熱に耐えられず変形という経緯で振動を作ります。
また、シャフト連結部分のベアリングの他にもプーリー(Vベルトを掛ける部品)にもベアリングが使用されています。このベアリングが異常の場合もあります。
対処方法:ベアリング交換
【原因5】シャフト軸
原因1〜5まで修正しても振動が収まらない
シャフト軸自体が変形してしまっている場合は原因1〜5を対処しても振動は収まりません。シャフト軸にかなり強い衝撃を加えたことで変形(曲がり)が発生したと考えられます。このシャフト軸の変形については修正もかなり難しい状況です。ただ、経験上シャフト軸が変形し修理不可能という経験はありません。
機械は人間と違い自己修復はしません。傷は傷として残り少しずつ悪くなっていきます。この振動についても同様と思います。
ただ、草刈りシーズン真っ最中の中、シャフト修理で何日も機械を動かさないわけにはいかないと思いますのでシーズンオフ、使わない時こそ整備を行う絶好のチャンスです。
振動を感じながら機械を動かしていらっしゃる方は是非お気軽にご相談ください。