建設機械用と農耕機械用タイヤチェーン 違いは「ひねり(ねじれ)」
タイヤショベルや他の建設機械、大型トラック、バス、トラクター(農耕用機械)などなど。
お問い合わせをいただくお客様へは随時最適な物をご提案しています。
本日お客さまからいただいたご質問は
「タイヤサイズが同じ物はトラクター用タイヤチェーンの方が安いのでは?」
という物です。
確かにタイヤサイズが近い物で比較すると価格差があるように見えるのですが、実は建設機械用と農耕機械用はクロス部のチェーンに違いがあります。
タイヤショベルのチェーン
トラクターのチェーン
少しわかりにくいかもしれませんが、実はタイヤショベル用のクロスチェーンは「ひねり(ねじれ)」がつけられています。対するトラクター用は「ひねり」がなく言わば90度の組み合わせで構成されています。
この「ひねり(ねじれ)」をつけられているチェーンは個々のチェーンを組付けすると形が一定となり、クロス高さが低くなります。
クロス高さが低くなる=グリップ力(雪への刺さり込み)が弱くなりますが、一方で走行時にタイヤがクロスチェーンを乗り越える際の段差が低くなります。よって大きな振動が起きにくい状況となります。クロス高さが高い場合はこの逆の状況です。
幹線道路などを走行する際に圧雪路面などでは大きなグリップ力(雪への刺さり込み)は必要としません。乗客のいる大型バスや長時間運転が多いタイヤショベルなどでは振動を抑えることも必要です。
反対に幹線道路を走行する事が少ないトラクターなどは雪深い道路を走行するケースが多いので少しでも雪に刺さり込むチェーンの方が適していると言えます。
このようなちょっとした形状にもしっかりとした理由があります。
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