バケットクラッシャー(ジョークラッシャー)の破砕機構の構造
2016年1月7日
バケットクラッシャー(ジョークラッシャー)の破砕機構の構造現在、採石場、中間処理施設で切込砕石(再生骨材)0〜40mm,0〜80mm級を製造するのに用いられている破砕機構は、定置式のジョークラッシャーである。
この技術は、今から70年以上も前に確立されたもので今も尚この方式が採用されている。このジョークラッシャーとはホイールの回転力を偏心軸により往復運動
を行う可動ジョー歯と固定された固定ジョー歯により形成されその空間に、原料を投入し圧縮・摩擦することに よって、圧劣破砕を行う破砕機で元来、岩石等の非圧縮性物質の破砕に用いられていたものである。
最大の利点は何よりホッパー内に固定ジョー歯と可動ジョー歯をV字型に配置し、排出口の幅の調整で粒度調整を行う簡単な構造となっている為、大きなコンクリートを直接投入することができ、鉄筋等の異物混入に対しても問題としない。メンテナンスも固定ジョー歯と可動ジョー歯がそれぞれ1枚の2枚で構成され上下同一形状としているため、摩耗の早い下部(排出口)と上部を反転させ使用できる等考慮されている。※図1参照
※歯の交換は破砕物の強度により異なるが40N/mm2程度のものを破砕した場合平均500〜2,000が交換時期となる。
歯の材質は高マンガン鋳鋼を用いている。
鉄筋は破断せず分離され同一排出口から排出される。
バケットクラッシャーの破砕構造が解る動画を用意いたしましたので、ご覧ください。