2023フードバレーとかちマラソン78分切りに挑戦
出場する大会の距離が長くなるほど1㎞当たりの設定速度は遅くなるが、長い時間身体を動かし距離を走れるようにしなければならない。ハーフマラソン21.1㎞とウルトラマラソン246㎞は対局にあり、どちらも自己記録を更新しようとする場合、多くの人は両立できないと考える。距離を積み上げる練習は疲労が蓄積し速度を出せないばかりか精神的な負荷や怪我のリスクが高くなる。
これをクリアするため1週間で身体全体に均等に負荷がかかるように練習ターゲットを変え、強化バランスを心掛けている。日々のストレッチや食事、睡眠などリカバリーも同様に重要課題とする。平日はこれらにかける時間は2〜3時間以内と自身で定めている。このため内容の改善、向上にも余念がない。これらすべてが楽しい。自分自身をかけた一大人体実験のようなものだ。
世の中には優れた指南書はいくらでもある。ただそれに従ってもそれを越える成果を得ることはできない。それよりも自分で研究する方がもしかしたならまだ誰も気づいていない発見をし、いつしか最強になれるのではと夢を持たせてくれる(笑)
⇒初挑戦 2023年スパルタスロンレース(アテネ〜スパルタ 246㎞) 〜前編〜
⇒初挑戦 2023年スパルタスロンレース(アテネ〜スパルタ 246㎞) 〜後編〜
スパルタスロンレースを終え10月5日に帰国後に4月以降初めてハーフマラソンの練習を開始する。10月28日のレースまで3週間しか無いことから、大会4日前までにペース走10,000mを5回することを決め、レースペースの3'40"/㎞の走りを徹底して身体に刻むことにする。
今年は例年に無い酷暑が続き、週1の5,000m走はタイムがなかなか上がらずだったが何れ必ず報われると信じここまで続けてきた。それが功を奏したのかペース走10,000mの初回は途中で失速したものの、2回目以降は感覚を取り戻し4回目には設定した3'40"/㎞で走り切ることができるようになった。シーズン本番であればもう少し早く走りたいところだが今回はひとまずは78分切りを目標に据えた。
【大会要項】
大会名 : 2023フードバレーとかちマラソン大会
開催日 : 2023年10月29日(日)
主 催 : 2023フードバレーとかちマラソン大会実行委員会 帯広市
共 催 : 十勝毎日新聞社 北海道新聞社
■競技部門 : ハーフ(21.097km)、5㎞、2.5km、0.5km(車いす)
スタート : 9:00(ハーフ) 藤丸百貨店前(帯広市西2条南8丁目)
ゴール : スタート/藤丸百貨店前(帯広市西2条南8丁目)
藤丸百貨店前をスタート⇒白樺通を西進⇒帯広の森陸上自衛隊帯広駐屯地の中を走り抜け⇒中央公園前ゴール(日本陸連公認)
【コース】
大会当日の朝の気温は10度前後でしとしとと雨が降っていたが曇り予報で日中の最高気温予想が14度。風速は2m前後の絶好のマラソン日和。1時間半前に会場に到着しアップを始める。
レース計画は中盤まで緩やかな上り基調でそれ以降は緩やかな下り基調のコースであることから、中盤までは無理せず温存し(3'40"/㎞から+2〜3秒を上限)、臨機応変に対応するというアバウトな計画とした。守るべきはあくまでゴールタイム78分以内だ。久しぶりの短距離レース。自分への期待と緊張とで胸が高鳴る。
スタート
8時30分、前列2〜3列目からスタート。2,800人が雨が上がった曇り空の下、一斉にゴールを目指す。
序盤は思うようにスピードに乗らない。実際のスピードの体感とは乖離がある。中盤までは慌てずに自分のペースで身体の状態を探りながら走ることにする。
「慌てるな。十分に取り戻せる。中盤からが勝負」
徐々に速度が身体に馴染んで行く。残り5㎞で自己記録更新(PB)は確信している。あとは途中で息を吹き返したライバルと、スタートから先を一定の速度で行く仲間との勝負だ。お互いに知っている間柄とあって最後の2㎞は三つ巴のデットヒート。20㎞から3'30"/㎞を切る速度に上げ、仲間を1人を交わしたがもう一人に追い付かない。
「最後の300mに賭けよう。昨年までと違うのは更に速度を上げる第三エンジンを備えたことだ。ライバルはそれを知らないはずだ」
ラスト300mは3'00"/㎞のエンジンを点火する。
ゴール
1:17'50"
36秒自己記録更新。
ゴールタイム4秒内に3人が入る大混戦。
あと2秒背中には届かなかったが、こんな最高に楽しいレースはなかなか味わえない。
悔しさはあるが、ただはっきりと自身の成長を感じた。
来年2月の別府大分マラソンでは、昨年35秒届かなかった2時間40分切りをできると確信した。
【記録】
- タイム(ネット) 1時間17分50秒(PB)
- 総合 51位/2,800人、種目別(男子50〜64才) 3位/724人
大会翌日の十勝毎日新聞に掲載された写真
次戦
11月20日バックヤード日本選手権出場者を決める予選会が全国6箇所で一斉に開催されます。自身福島大会に出場予定です。
昨年のバックヤード北海道大会優勝者(2022バックヤードウルトラ ラストサムライスタンディング北海道に初参戦)として恥じない戦いをしたいと思います。
先日のアメリカテネシー州で開催された世界大会での日本代表選手5人の走りに胸が高鳴りました。
優勝はアメリカ人で108Lap(108時間/724.2㎞)日本は森下選手が4位 101Lap/677.3㎞でした。
⇒2023バックヤードウルトラ ラストサムライスタンディング(BULSS)福島大会に参戦