制作ピン ブッシュの焼入れについて 〜まめちしき〜
「製作ピンを頼みたいのだが、シートにある「高周波焼入れ」って何?」
という内容です。
一言でいうならば「通常の材料外側にコーティングを施し表面を固くする処置」
焼入れ処理をすることで、より硬化された表面は耐摩耗性があがり、結果部品寿命を伸ばす事ができます。
「それなら最初から硬い材質を使えばいいのでは?」
材質が硬い=柔軟性(靭性)が低いという事になり、耐摩耗性は上がりますが、反作用として衝撃に弱くなってしまいます。反対に衝撃性に強い靭性の高い物にすると今度は耐摩耗性が弱くなってしまいます。
高周波焼入れ処理は上記のような問題を補う処理となります。
高周波焼入れは装置で電磁波誘導を起こし材料の表面のみを硬化させる処置方法です。
これを行う事で、材料の内部は靭性を保持し、表面は硬くコーティングされたものが出来上がります。
ピンやブッシュなどの可動部分には是非おすすめします。