残土の有効活用に活躍するMBスクリーンバケット
2015年12月27日
近年は工事で発生する残土の処分に苦慮している地方自治体が増えている。昔は多くの沢地帯を残土で埋立ててきたのだか、その沢の多くを埋立で失ったのと環境アセスメントが徹底され、安易に処分できなくなっためである。10年くらいまでは残土など無料で処分できるものであったが、今では30?先の処分場まで運搬し1m3当たり1000円以上の処分料を払わなければならない地域もある。先日、弊社が機械を納めさせて頂いた会社では以下のような果敢な試みを始めた。
ここでは、残土処分場を経営しているが、埋め立て地の延命とそれをまるごとビジネスにしてしまうという画期的なみものだと思う。
持ち込まれる残土には当然いろいろな土質があるが、再利用できそうな良質土もふるい分け等をしなくては埋め戻し土として販売できない。以前は簡易にこの作業が出来なかったためなす術はなかったが、最近の技術革新により可能となった。
作業はバックホウアタッチメント式のふるい機「MBスクリーンS-18」で20mmのスクリーンの網目で20mm以下の土と20mm以上の石に分別する。ふるいから落ちた20mm以下の土砂は埋め戻し土として販売をし、スクリーンから落ちない20mm以上の粒度の石は一度堆積し、再度網目を変えたスクリーンでふるい機により0〜40mmや0〜80mmの砂利とし、これを基礎材や路盤材として販売するのである。
すでに試験施工を開始しており、幸先は好調とのことだ。ありそうで無かった先進的な発想である。