2016オホーツク網走マラソンを走る
今年5月に洞爺湖フルマラソンに参加し、夢のサブ4に後3分届かなかっただけにリベンジとしてすぐにこのマラソンに参加エントリーした訳ですが、気合とは裏腹に結局はそれから100㎞も走らずに当日を迎えました。
42キロを走り切ることがどれほど過酷なのかを知っているので、出たくはありませんでしたが出ると決めた自分との約束だけは果たすため覚悟を決め臨んだ訳です。しかも無茶な4時間切りの目標も変えずに。
走り込んでいないなら頭を使おうと前の日に必死で考えました。
まずはスタミナ対策。前回の経験を生かし、出走1時間前、15㎞、30㎞に200キロカロリーのプロテインゼリーを摂取し、出走後5キロごとにエイドで水、塩ミネラルの補給です。コースの難関は出走後の5㎞から15㎞のアップダウンのある峠でそれを乗り切れば下りや平坦な道が続きます。4時間切りは平均5分40秒/㎞のため逸る気持ちを抑え前半5分20秒/㎞で行き後半は6分10秒という計画です。我ながら練習をしていないこと以外は完璧!です。
出走前に記念写真
何だか脚が軽やかで4時間切り行けそうです。しかし暑い。出走前で22度。正午の予想気温は25度。過去5年間のデーターに無かった..
スタート地点は網走刑務所正門前9:00スタート。この頃には自分はサブフォーランナーと思いこみ、4時間切りが根拠の無い確信に変わっています。地獄が待っているとも知らずに(笑)
全てが予想通りでした。暑いことを抜かしては。
前回を教訓に5分/㎞で走りたい気持ちをとにかくセーブ。
15キロを超えると下りの1㎞あるトンネルに入ります。体温が下がりとにかく快調。ここでのラップタイムを見ると4分48秒/㎞。まずいまずい抑えて抑えて。ここで4時間切りの確率は相当高いと思いながら走っています。
が、18㎞地点から突如足に異変が。右足の痙攣...何度も立ち止まり屈伸を繰り返しエイドでは脚に水を掛けるが戻らない。もう走るどころの騒ぎではありません。それでもここまでのタイムの貯金がある。必ず復活し25㎞地点から5分30秒で走り4時間を切るそう思っています。この場に及んで自分にどれだけ自信があるのか(笑)
その後はどう走ったのか..。リタイヤだけはしない。そう思いながら迫りくる6時間の制限時間に怯えながら..
もうすでに別の話です(笑)
30㎞を過ぎた地点だったかエイドの梅干しを食べ脚の状態が少し戻ります。痛み止めの飲み薬を持っていたこともここで思い出します。35㎞地点で8分/㎞で走れば5時間切りができると計算し、目標をサブ5に設定。
もう二度と走るものかと心に決め半分泣きながらゴールを目指します。こんなに500mが遠いのか..いつもの5㎞以上に感じます。ただ随所にボランティアの学生さんや地元の方々の熱い応援が背中を押してくれます。
ゴール1キロ手前からのフィニッシュロードのヒマワリ畑を見た瞬間涙が出ました。
最後のラップタイムは6分43秒/㎞。目標点が見えると人は底知れぬパワーを発揮します。
結果は4時間50分37秒
男子40-49歳 518人中254位の結果でした。
完走者に与えられる網走刑務所受刑者手製のメダルとタオル
完走者に与えられる無料券で買いました。
ビールを飲みながら悔しがっています。来年はサロマ湖ウルトラマラソン100㎞だ!と本気で思っています(笑)
最後に42㎞を走る攻略法は走ること以外にないということをあらためて学びました(笑)
ボランティアなどで大会をサポートしてくれた皆様、沿道で温かいご声援を掛けて頂いた皆様に心より感謝致します。
本当にとても素晴らしい大会でした。今回の参加で網走の街が以前に増して好きになりました。
ありがとうございました。人生の糧として歩んで参ります。また近く網走を訪れたいと思います。
感謝