旭岳冬山登山
予報通りの快晴で気温はマイナス20度でしたが、予測とは違うゴンドラも休止する20mの強風の中、風がおさまるのを期待しながら山頂を目指しました。
この気温と風速では普段マイナス10度の夜間のランニングの経験があってもまるで通用しない寒さで、顔の肌が露出していると寒さが突き刺し、かき氷を一気に食べると頭がキーンとなるあの状態に襲われ防寒手袋を脱ぐと30秒で感覚が麻痺し、痛くて動かなくなる状態です。
途中、急斜面を歩いていると目前に雪崩の前兆である幅15㎝、深さ50㎝のクラックが横に30m以上走っているのを発見し、後戻りしたりと恐怖を感じたりもしましたが、それでも条件が厳しいほど、後ろに下がりたい自分と前に進みたい自分のギャップが大きくなり、胸の高鳴りを感じると同時に生と死の間を感じ、生きている喜びと感謝の念で満たされます。
今回は風速とタイムアウトで途中断念しましたが、1600m地点の風にさらされた波状の紋様のシュカブラと眼下に広がる景色に心癒されました。
来月こそ北海道最高峰2291mの頂きにたどり着きたいですね。
まだまだ挑戦は続きます。