草刈りハンマーナイフモア用「石飛防止チェーン」の飛石事故防止効果
作業時の飛石事故を防ぐための十分な対策を講じるために、刈幅1500mmの草刈りハンマーナイフモア(ハンドガイド式草刈り機)を用いた下記の実験結果が報告されています。
「ハンドガイド式草刈機による飛石の再現実験」報告
(実験内容)
模擬小石(セラミック球φ12mm)60個を砂台に埋め、前方に設置したクラフト紙の損傷および貫通した数量を記録
使用機種:コマツゼノアZHM1510
(実験結果)
「飛石防止装置の種別」「貫通数」「前方飛散率」
種別:装着無し/貫通数:59.0個 前方飛散率 98.3%
種別:クサリ(粗)/貫通数:17.7個 前方飛散率 29.5%
種別:クサリ(密)/貫通数:9.0個 前方飛散率 15.0%
種別:ゴム板(粗)/貫通数:1.7個 前方飛散率 2.8%
種別:ゴム板(密)/貫通数:1.0個 前方飛散率 1.7%
実験結果として、「石飛防止チェーンを取り付けることにより、前方への飛散を70〜80%防いだ」ということになります。
「ゴム板を取り付けると、前方へ飛散をほぼ100%近く防ぐ」結果となりましたが、草刈り作業の際にゴム板を設置すると、草が横倒しになり、回転シャフトへの食い込みが悪く、作業効率が極端に低下します。
このため、「草丈が高い場合(50cm以上)の除草作業の際は、石飛防止チェーンを使用する」場合が多いです。
事故例を見ると、初めはゴム板を取り付けていたものの、ゴム板が割けてしまい取り外したケースや、草が刈れないために取り外したケースの後に起きた飛石事故もあります。
この辺も考慮して安全対策を行った方が良いかと思います。
実際に飛石事故は多く報告されていますが、飛び石により人間・自動車・建物などに被害を与える事故があると推測されます。
事故が起きてからでは遅いので、“少なからず簡単にできる飛石事故対策”をしてはいかがでしょうか。