2021テイネトレイル49㎞(手稲山/奥手稲山)累積標高2,800mの挑戦
先月カムイの杜トレイル43㎞に続き今年2戦目の2021テイネトレイルに出走してきました。昨年は33㎞に出ました(今年初レース 2020テイネトレイル33km(手稲山 / 奥手稲山)〜後編〜)が今年は新たに創設されたエキスパート49㎞部門に挑戦。先月の大会と同様に開催される大会が少ないため出場者名簿は強者揃いで胸が高まりました。
【位置図】
【コース図】
エキスパート49㎞はロング部門33㎞を走り、ミドル部門16㎞を最後に周りゴールとなるコース
【標高図】
【大会要項】
大会名 : SAPPORO★テイネトレイル2021
距離:5㎞、16km、33km、49㎞
累積標高差:+2,800m(49km部門)
開催場所 : 北海道札幌市手稲区・手稲山周辺の登山道と遊歩道およびスキー場ゲレンデ
スタート : 2021年8月22日(日) サッポロテイネスキー場「テイネオリンピアスキーセンター」
8:00(49km部門)※10人ずつの時間差スタート
出場者数 : 102人(エキスパート49km部門)、305人(ロング33km部門)、383人(ミドル16km部門)、115人(ショート5km部門)
目標「5時間30分以内、総合6位内」
今年は去年同様に大会が相次いで中止となり、ゆっくりとロードを走るロング走をメインとしてきたためほとんど山を走る練習はして来なかった。そのマイナス要素は大きいが7月までの4か月間で4,000㎞を走り込んだプラス要素は大きいはず。レースでしか味わえないバチバチの緊張感を味わいながら自分自身と真剣勝負をし心から楽しみたい。
中盤からのスタート
スタートは並び順となるため今年は中盤からのスタートにした。雨降りのレースは後方ほど地盤がぐちゃぐちゃとなり不利になると思うが、そうでなければ追われる一方よりも徐々に順位を上げれる位置の方が目標を持って楽しく走れ、それによりタイムも上がる感覚がある。ポール(ストック)の使用
は積載荷重が150g程度重くなるが、距離が40㎞を越え累積標高が2,000mを越えてくると使用した方が走りが楽でタイムは良くなると考えているが、挑戦予定のウルトラトレイル・マウントフジ」(UTMF)170kmは使用禁止のため今回も使わないことにした。
このコースは下りと上りのメリハリがあり上りでの差があまりつかないことから昨年出た33㎞では下り勝負としていたが、エキスパート部門は33㎞を走り終えた直後に数キロの直登が待っている。中盤以降に如何に速度を落とさず走るかを考え、1㎞当たり30秒ほど余裕を持って走ることを心掛ける。
今年は山で走ることをほとんどしていなかったためガレ場の上りがキツく脚が思うように上がらない。2度目の頂上にたどり着き今日はちょっときついかなと
思っていると「笑顔 笑顔!」とチームメートの応援が耳に入る。
「とてもうれしく有難い。そうだ楽しく笑顔で走るということを忘れていた!」
それから一気に身体が軽くなり残り30㎞の追い上げを開始する。
途中の上りでレース中で人生初めて太腿が攣り悶絶する。ストレッチすらできず、歩くこともできなくなりリタイヤが頭によぎる。
「まずは落ち着け。最悪完走たげを考えれば残り20㎞。歩いてでもゴールできる。」
運よく2分位で痛みは残るが奇跡的に何とか走れるようになった。これをラッキーと捉えて少しペースを落として走ることとする。
途中、大会スタッフや一般の登山客の方々などの声援もたくさんあり心が温まる。
「ほんとうにありがたい。ありがう。」
そんな状態でも残り16㎞からは3名をかわす。
ゴール
悔しさがいっぱいだったが晴れやかな気持ちのゴールだった。
運営スタッフさんやボランティアの方々の努力あってのものと感謝の心でいっぱいです。
本当にありがとうございました。
来年はもう少し鍛え直して挑戦したいと思います。
皆さまお疲れさまでした。