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第38回サロマ湖100㎞ウルトラマラソン 7時間30分切りの挑戦

2023年6月27日
5年振り3度目の第38回サロマ湖100㎞ウルトラマラソン 7時間30分切りの挑戦

ジョギングを始めて翌年の2017年(雨の第32回サロマ湖100㎞ウルトラマラソン走る 湧別町〜佐呂間町〜北見市)に初めてフルマラソンよりも長いこの大会に最初で最後で人生の記念にと出走したが、翌年の2018年にもう一度出走(2度目のサロマ湖100kmウルトラマラソンに出走)した。

今回は5年振り3度目となるサロマ湖100㎞ウルトラマラソン。自己記録を大幅に更新する7時間30分切りを目標に挑戦することに決めた。

今年5月に初めてトラックレースに向けて練習をした際に太腿外側の靭帯を痛め翌週の24時間走選手権で更に悪化させて以降、この大会までの1か月はスピードと距離を抑えた練習しかできていないのが気がかりではあるが、痛みは軽度になり速度を出して走れるまでに回復した。

これをカバーする1つの試みとして身体を絞り込み大会に臨むことにした。これまでフルマラソンで自己記録更新を狙うため結果的にこの5年で1年に1㎏ずつ体重を落としたが、今年4月から更に1㎏を落とし過去で一番絞り込んだ。全体的なバランスを保つには十分な順応期間が必要になるが、このくらいの賭けでもしなければ大幅な自己記録更新は望めない。伸びしろを求めて色々と探求するのも楽しみの一つになっている。


【巡航計画】

レース計画は50キロ地点まで4分15秒/㎞(フルマラソンで3時間となるペース)とし、これ以降ゴールまでは状況に合わせ平均4分45秒/㎞(フルマラソンで3時間20分となるペース)で巡航する計画とした。調子が良ければ7時間20分切りの可能性を残すため入りを幾分速くする予定だ。

当日の天候は晴れ、気温は12〜26度(結果は最高気温27度)でこの日は異例の暑さとなる予報で厳しいレース展開が予想される。スタート前には知り合いの顔も多く見られた。挨拶を交わし互いに目標達成を誓う。



■AM5:00 スタート〜50㎞

スタート時は適温で走りやすい。思いの外、脚の状態も良く身体も軽い。気温が上がるまでに少しでも距離を稼ぎたい。ついつい速度が上がる。


  • 42.195㎞通過タイム 2:56'24"
  • 50.0㎞通過タイム 3:33'55"

計画では50.0㎞通過タイム 3:32'24" としていたためほぼ計画通りではあるが、前半30㎞まで速度を上げ過ぎたせいか40㎞以降から思うようにスピードが上がらない。暑さから集中も途切れ出す。一度水をかぶると暑さに我慢ができなくなることから、ここまで我慢をしてきたが限界だ。
「50㎞以降は水をかぶりながら進もう」

この大会は20㎞以降からは5㎞ごとに、ウォーターエイドとかぶり水(水を入れたタライとヒシャク)が用意されている。こんな日はとてもありがたい。



■51㎞〜70㎞

ここからは平均4分45秒/㎞で走り切れば目標達成となるが、日影が少なく気温は上昇の一途だ。たまらず5㎞ごとに立ち止まりコップ2杯の水を飲み、ヒシャクで3杯頭から水をかぶる。

ここで速度を緩められるならどんなに楽だろうと思う。ただそんなことをしたらレース後に後悔という苦しみが果てしなく続くことを知っている。

  • 60.0㎞通過タイム 4:23'37"
  • 70.0㎞通過タイム 5:14'00"

60㎞以降は計画よりも遅れを取り始める。



■71㎞〜ラスト㎞


簡単に達成できる目標に大きな喜びは生まれない。何度も何度も跳ね返されながらも試行錯誤を繰り返し、その攻略を考え実行する。時には苦しみながらも日々自身の成長を信じ努力を重ね、目標という壁に挑む。

達成できるか解らないから本気になる。自分で手に入れるから価値がある。先が見えない、答えが解らないから心が動く。上手く行かない時があるから喜びがある。

「次に繋がる何かを手に入れたい。そのために今の全力を出し切る」



ゴール!

7:49'08"

目標には19分08秒及ばなかったが、自己記録を32分01秒更新した。




この時期としては異例の暑さで苦しんだが、この大会で世界記録に33秒と迫る日本新記録が出たことを考えると力不足としか言えない。

条件が悪い時こそ実力を発揮できる強さを身に着け、7時間30分切りいや、20分切りにもう一度挑戦したいと思う。


「もう無理だと決めた瞬間にすべては終わり、まだやれると決めた瞬間にすべては始まる。決めるのは自分次第。」


【結果】

7時間49分08秒、陸連登録の部 18位




【全体】

100㎞出場者数 : 2,987人、完走者 : 1,959人、完走率 : 65.6%


次戦

第30回小樽後志マスターズ陸上競技大会 (出場種目 : 800m、1,500m、3,000m)
マスターズ陸上「M50」 800/1,500/3,000m トラック競技に初挑戦