建設業界にも値上げの波!維持費を軽減させる社外部品市場の実態!
最近は「値上げ」というキーワードがメディアを賑わせています。
身近なのは食料品や燃料類ですが、この値上げの波は建設業界にも及んでいます。木材等の原料や鉄鋼材の他、その製造に関わる原価が上がり、建設機械用の部品価格も値上げとなっています。
当社で扱っている建設機械用の部品は、そのほとんどが「社外部品」となっています。今回は社外部品市場の実態をご紹介します。
『そもそも社外部品って何?』という点からご説明しますと、社外部品とはメーカーで販売している「純正部品」とは異なる同じ部品です。同じ部品でありながら、価格が圧倒的に安いのが特徴です。
社外部品が製造された発端は、高額な純正部品への対応策としてです。そのため昔から「コピー部品」や「イミテーション部品」の他、「第2ブランド部品」などとも言われています。
建設機械使用時に負担の大きい部品は交換頻度が高く、建設機械の維持費を少しでも軽減させるため今現在に至るまで多くの社外部品が生み出され流通しています。市場に出ることで修正箇所等ブラッシュアップを経て、50年前と比較すると格段に精度が高く純正部品との品質差はなくなってきています。さらにインターネットの普及で、社外部品の存在が広く大勢の人に知られるようになりました。
その社外部品を、メーカーから純正部品を購入されていたお客様へご提案すると、多くのお客様はその価格差に驚かれます。純正部品の1/2〜1/3の価格で同じ物が買えるからです。
また、社外部品はメーカーでよくある「供給年数」が長いことも強みです。純正部品の供給年数は、メーカー毎に考えは異なりますが概ね20〜40年位に設定されているケースが多く、供給年数が過ぎた純正部品は購入できなくなります。
ただ、メーカーや型式によっては製造されていない社外部品もあります。それは、その社外部品を取り付ける建設機械が日本市場で売れているかどうか?を社外部品メーカーで判断しています。例えば、日本全国で1万台販売されている機械も10台しか販売されていない機械も同じように社外部品を製造するということにはならず、社外部品メーカーとしては「10台しか売れていない機種の部品を製造しても売れる見込みがない」ということになる為です。
社外部品のメリットをまとめると、
1.純正部品と品質差なし
2.価格が純正部品よりも圧倒的に安い
3.供給年数が純正部品よりも長い
となります。
社外部品のデメリットは、
1.建設機械のメーカーや型式によっては製造されていない
となります。
お客様より部品のご相談を受ける中で『これから建設機械を購入しようと思っているが、どこのメーカーがいいと思うか?』と聞かれることがあります。これについては『どのメーカーがいいか?を当社で判断するのは難しいですが、例えば中古であれば購入先の会社がどの位その機械に詳しいか?なども重要で、またその機械の購入後メンテナンス面から社外部品情報面の知識があるか?も重要なポイントのひとつではないでしょうか』とお伝えしています。
当社では社外部品の知識を豊富に持ち合わせておりますので、維持費軽減を図るためにもお気軽にご相談ください。