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アタッチメントの油圧ホース連結用ワンタッチカプラ接続注意点

2024年6月28日
油圧ホース連結用ワンタッチカプラについての注意点を実例をもとに紹介します。



一昨年に当社からご購入いただきました草刈アタッチメントについてご質問をいただきました。
アタッチメントの動きが悪い、もしかして壊れてしまったかもしれない、という内容です。

アタッチメントについては当社で販売しているディスクカッタータイプ草刈機です。
この機種についてはアタッチメントに送る作動油は油量が重要な機械です。

お客様の質問に対してすぐに感じたのが、油量不足です。
油量は機械動作の速さに比例するため、バックホウから送る油量に過敏に反応します。

お客様から順を追って状況を確認しました。

Q1.アタッチメント、もしくはバックホウ本体から油漏れはしていないか? 
→ A.していない

Q2.いつも違う異音はないか? 
→ A.ない

Q3.運転席のペダルに異物は挟まっていないか?踏み代はいつも通りか?
→ A.問題ない、踏み代も違和感なし

Q4.アクセルスロットル(うさぎ/かめ)は全開(うさぎ)になっているか?
→ A.問題ない

Q5.購入時や昨年は問題なく動作していたか?
→ A.昨年使用した時に比べてあきらかに動きが悪い

Q6.取り付けバックホウが変わったか?または違うアタッチメントを使用したか?
→ A.使用していない

ここまで聞いて昨年の状況と変化がないので増々原因がわからなくなっていましたが、お客様から思い出したように言われたのが、「バケットとアタッチメントを交換する際、油圧ホースのネジ締めが大変なので市販されている油圧ホース連結用ワンタッチカプラをオス・メスセットを両側分、計2セットを購入し接続した」という事でした。

もしやと思い、お客様にワンタッチカプラのメーカーと型式を聞きすぐに調べました。
結果はこのワンタッチカプラによる物でした。
ワンタッチカプラは耐圧性能と内部を通過させる油量に設定値があります。

例として 
アタッチメントに 油圧20MPa・油量45L/min 送らなければいけない状況で 耐圧15MPa・油量25L/min対応 のワンタッチカプラをはさむと、このカプラ部分で実質の「絞り」を入れてしまうような状況となります。

お客様に試してみてほしい、という事でワンタッチカプラを外し、油圧ホースを昨年と同じく直接アタッチメントに繋いで動作チェックを行ってもらいました。
1時間後連絡が入り、予想通り回転速度が復活した、という連絡をいただきました。

お客様へは心苦しいですが、油圧油量が適切なワンタッチカプラの買い替えをおすすめしました。
ただ、アタッチメントが壊れていない事で安堵されていたようです。

もし、機械の違和感や故障と思われる時はお気軽にご連絡ください。