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バックヤードウルトラ チャンピオンシップ2024(世界大会 団体戦)

2024年10月12日 更新日:2024年12月27日
Big Backyard Ultra World Team championship 2024(バックヤードウルトラ チャンピオンシップ2024)

バックヤードウルトラ世界大会(団体戦)が10月19日 21時(日本時間)、世界各国で同時開催され競い合います。

2年に1度行われる世界大会(団体戦)は今回で3回目となります。第1回(2020年)は参加21カ国、第2回(2022年)参加37カ国、第3回の今年は61カ国となっています。

ルールは各国代表選手15人のスコア総合計ループ(時間)数で、選手層の厚さが勝敗を分けます。




◎バックヤードウルトラ チャンピオンシップ2022の結果

2年前の大会でアメリカ(スコア 860)、ベルギー(スコア 788)、オーストラリア(スコア 744)に次いで、日本(スコア 741)は世界4位。




年々、バックヤードウルトラの競技人口と大会数が増えレベルが上がっています。

◎バックヤードウルトラ チャンピオンシップ2024 各国スコア

今回出場する各国代表選手各人の2022〜2024年のベストスコアとチームのトールスコア(総合計)が以下になります。


現時点ではアメリカ(スコア 1030)、オーストラリア(スコア 933)、ベルギー(スコア 892)に次いで日本(スコア 874)は4番目。上位3カ国はベストスコア100ループ(時間)/670㎞の選手を揃えています。
アメリカのトータルスコア(1030)を15人で割ると68.6となり1人平均69ループ(時間)/463㎞。

これを見ると今回、世界一になる条件は1人平均70ループ(時間)/470㎞以上が必須となることが予想されます。


この表を見る限りではアメリカとの差が大きくありますが、日本が世界一になる可能性は十分にあります。

上記の「大会に出場する各国代表選手の2022〜2024年のベストスコア」はあくまで目安程度にしかなりません。なぜなら、日本代表選手15人の選出方法は、2022年8月16日〜2024年8月15日の期間中に開催された世界各国のバックヤードウルトラにて好記録を出した上位選手と、期間中のシルバーチケット大会で最後まで残ったラストマンによって構成されています。
※シルバーチケット大会 : 年に1度全国数か所(2023年は東京/京都/島根/群馬/福島/新潟/北海道)で一斉開催されるBackyard Ultra Last Samurai Standing(BULSS)大会
※今年2024年度よりシルバーチケット制度は廃止


日本代表15人の中でシルバーチケット大会で最後まで残ったラストマンとしての選出が6名おり、ベストスコアの上積みを出来る可能性が高いため(競技上、最後の1人となった時点で競技終了となるため限界を見ていない)と、世界各国のバックヤードウルトラにて好記録を出した9名を含む全員が、この1〜2年で更なる進化を遂げていることが予想されるためです。


バックヤードウルトラ日本代表は各人が力の限りを尽くし世界一を目指し戦います。

皆さま応援の程よろしくお願いいたします。


  • Big Backyard Ultra World Team championship 2024
  • 開催日 : 2024年10月19日
  • 開催場所(発着地点) : 上野村 川の駅
  • 住所:群馬県多野郡上野村大字楢原316‐1
  • スタート時刻 : 21:00


◎日本代表選手紹介(戦績)は下記、Instagramで見ることができます。
https://www.instagram.com/lastsamuraistanding/


LIVEアップデート・中継についてはURLが発表され次第ご報告するとのことです。
リアルタイムで個人ラップ数、世界順位を見ることができます。


◎バックヤードウルトラ(日本)HP
https://backyardultra.jp

◎バックヤードウルトラ(発祥国:アメリカ)HP
※出場する各国すべてのデーターを見ることができます。
https://backyardultra.com/home-old/
 
 
バックヤードウルトラ チャンピオンシップ2024が幕を閉じ2か月

日本は前回(2022年)優勝のアメリカ(スコア 860)を越えたスコア 883で61カ国中世界4位と健闘した。※スコアは代表15名の合計ループ(周回)数

だが自身は不甲斐ない走りで、チームに貢献するどころか足を引っ張ってしまった。大会終了後も自責の念が消えずに引きずってきたが、真摯に自分と向き合いできる限りの準備をしてきたことには変わりはない。過去に戻れない以上、自分がこの結果に対してどんな意味を与えるのかが重要なことなのだと思う。

バックヤードウルトラに出場するのはこれが自身の最後と位置づけ、「100ループ(100時間/670㎞以上」を目標に掲げ一日一生の思いで日々を過ごしてきた。

この1年、月平均800㎞前後の走り込みを行いそれと平行し筋トレや低酸素トレーニング(ハイアルチ)を積み重ねてきた。ハイアルチは2023年1月に導入以来、標高4500mの酸素濃度に設定し3日に1度のペースで1回当たり40〜45分/5〜7㎞/hでトレミを走る。これまでに174日/7,900分行ってきた。※ハイアルチの導入のきっかけは年々仕事が忙しくなり、平日にトレーニングに充てられる時間は昼休みなどを削っても3時間前後が限度のためトレーニング効率を上げるため


実戦では5月に第19回川の道フットレース(千曲川〜信濃川ステージ252㎞)に参戦、6月に第3回弘前24時間走選手権 再び250㎞超えへの挑戦、7月に第39回サロマ湖100㎞ウルトラマラソン 7時間30分切りに再挑戦、8月に第1回千歳青葉ウルトラトラックレースに出場し状態を確かめて行った。

Big Backyard Ultra World Team championship 2024 当日
日本代表という重圧で経験したことのない緊張感があるが、名の知れた輝かしい選手の中で自分もその一員として走ることができることに胸が躍る。


選手の割り当てエリアにはリースで借りたキャンピングカーを設営し、バックヤード地区予選で過去2度の優勝に導いてくれた仲間が今回もサポートで帯同してもらい万全を期す。



21:00 スタート

静かに幕を開けた。
昨年の2023バックヤードウルトラ ラストサムライスタンディング(BULSS)福島大会に参戦での経験より、3日目(72時間)以降からが自分自身との本当の闘いと考えていた。
「1ループ45分を目安に走り、できるだけ小刻みに睡眠を取りレース後半に備える」


スタートから数ループは高揚感からか走りの状態は良いと感じていたが、ループを重ねるごとに不安が大きくなっていく。
どこか走りがおかしい。
「いつもの様に100㎞くらい走ったころから調子が上がってくるはずだ。マイペースで行こう」

この大会に臨むにあたり、超回復で能力を各段に上げるため今まで経験のない方法を自身で考え取り入れた。普段と変わらず走り込みを行いながら、10日以上連続で大会3日前まで、就寝前に低酸素(標高4500mの酸素濃度/45分/5〜7㎞/h)で走り極限に追い込む。大会前3日間で回復をし、水を得た魚のような走りをする。

疲れのためか大会2日前まで日々頭痛に悩まされ軽快な走りが出来なくなっていたが、大会前日には頭痛も治まり旨を撫でおろす。


5:00(スタートから20時間)

いつもなら3倍速で進む時間がとても長く感じる。身体が重く6.5分/㎞のスローペースなのに鼓動が早く、呼吸が上がる。
「明らかに血中酸素濃度が低い。とても目標が100ループ(100時間)は行けない」

このような時いつもの自分なら間違いなく、まずは30ループ、次は45ループと目標設定を小分けにしクリアして行くのだがそれができなかった。あまりに目標が遠く、代表という重荷がのしかかる。



17:00(スタートから32時間)

浅い呼吸しかできず胸が苦しい。
よりによって24年前に急性心筋炎で心臓の7割の機能が停止し、ICUに入り生死を彷徨ったことが蘇る。
「これは出来ない理由を探し、走るのを止める口実を作っている。自分には代表としての責任がある」


一番後方で何とか走り続ける。
強く走り続ける選手たちが眩しい。自分にはとんでもなく遠い存在に感じる。

平田さんは同じ選手でありながら、調子の悪い選手を見つけると歩調を合わせ励ましながら付き添い、自己犠牲を払いながら何ループも走っている。自分には持ち合わせていない強く優しい人としての大きさを目の当たりにし胸中が騒ぐ。



自問自答を繰り返し12時間

マラソンを始めて初めての棄権を告げた。






大会運営をはじめ関係者の皆様には心より感謝いたします。

この貴重な経験を胸に少しでも人に優しく強い人間になれるよう歩んで行きたいと思います。

この大会を通じてたくさんの経験を頂きました。ありがとうございました。


もう1度自分自身を見つめ直し、研鑽して行きます。もし叶うなら2年後に強く、優しくなった姿でこの仮を返しに行きたいと思います。

「No pain no gain.Fly again.」


次戦

2024沖縄本島1周サバイバルラン(383㎞)
2024沖縄本島1周サバイバルラン(383㎞)に参戦


【2024年の成績】
 
  • 2024年 2月 4日 第72回 別府大分毎日マラソン大会 2時間39分40秒(PB)
  • 2024年 5月 3日 第19回川の道フットレース(千曲川〜信濃川ステージ252㎞) 27時間37分25秒、総合1位
  • 2024年 5月25日 第3回弘前24時間走選手権 252.048㎞(PB) M50(50才以上)日本記録、総合1位
  • 2024年 6月30日 第39回サロマ湖100㎞ウルトラマラソン 7時間47分38秒(PB)
  • 2024年 8月31日 第1回千歳青葉ウルトラトラックレース 244.510㎞、総合2位 
  • 2024年10月19日 バックヤードウルトラ チャンピオンシップ2024(世界大会 団体戦) 世界4位
  • 2024年11月15日 2024沖縄本島1周サバイバルラン(383㎞) 58時間19分56秒、総合1位