函館市・北斗市エリアを中心に北海道道南地域の交通事故修理/自動車ボディの傷・錆・凹み修理でお困りの際は板金塗装専門店 株式会社ラルフ函館店にお任せください。

旧車 ブルーバード910の不動点検修理!その1

2015年7月8日
出先で急にエンジンストップをしたH様のブルーバード910が引き取り入庫しました。

購入して間もない故障だそうで・・・旧車にはよくあることです。めげないでv
IMG_5859



懐かしい〜。当時の排ガス規制対策で高回転域の燃焼効率を上げて排ガスのクリーン化に挑んだツインプラグ(1気筒に2本のプラグ)のZ18-Eターボエンジン。
IMG_5811




点検作業は旧車の急なエンジン不動で一番多い点火系から・・・・

IMG_5812


プラグを1本外して点火の確認(これ、どうかするとビリッとくるので苦手です)
IMG_5814

IMG_5831

バチバチと火花が飛ぶので点火系はOK!
ついでに全プラグのオイルかぶりも点検しましたが問題はありません。


点火しているとゆうことは単純に燃料がエンジンに供給されていないとゆうこと。

まずは、ヒューズ切れの点検・・・・OK!
IMG_5817




そして、車体下についている燃料ポンプを点検。旧車は動かしていなかった場合が多く、水交じりや古いガソリンがポンプ内にたまり最初は動いていても急に動かなくなることがよくあります。
IMG_5815


想像どうり、イグニッションを回してもポンプは動きません。ポンプの故障で問題解決か!

いやいや、旧車はこれだけでは決定できません。ポンプまでの電源供給(ハーネス)の断線や錆びによるアース接点の不良も考えられます。

電源を直接燃料ポンプに供給してポンプが動かなければ、ポンプ交換で決定です。
IMG_5816





う〜・・・動きやがった!


ポンプが動くとゆうことは、配線かその先に問題があるとゆうこと。

 

根気強くハーネスの断線チェックを開始。

(ヒューズBOX〜運転席下まで)
IMG_5824


(運転席シート下まで)
IMG_5826


(後部シート下まで)
IMG_5820


(トランク内まで)
IMG_5819



点検の結果、断線はありませんでした。ン〜・・・・始まったぞ、旧車の魔の手が伸びてきた。

考えて、考えて・・・もしかしたらリレーかと?・・・エンジンルームの中にあるリレーを取り出し、2個あるリレーを触手と音による作動チェック!
IMG_5825



1個は反応良く動くけど、もう1個が動いたり、動かなかったりしている。

念のためリレーの在庫確認をしてから分解してみると・・・・エナメル線が切れて接触したりしなかったりしているし。
IMG_5830


これで、原因解決か? リレーのスイッチ部分を仮にタイロットでON状態に固定して、イグニッションON!
IMG_5860



おーポンプが動いたv


でも、まだまだ。一旦燃料供給が止まった旧車は侮れない。一旦ガソリンが流れなくなったことで、燃料ポンプの作動が弱くなったり、燃料配管の錆が詰まったりすることがよくあったりする。

エンジン始動を確認してみる。


残念ながら・・・エンジンはかからない(悲) 伸びていた魔の手。



燃料がエンジン内に溜まり過ぎたか?  さっきプラグは濡れていなかったが、再度プラグを外してみる。プラグは濡れていない。ガソリン臭もない・・
IMG_5832

クランキングをしてガス抜きをしてみても臭いがしない。

エンジン内に燃料がきていない!



入庫時の問診で燃料フィルターは交換済みとゆうことで購入したと、オーナーは言っていたけど・・・一応見てみる。交換したには外見が悪いので、フィルターからエンジンまでのホースを抜いてイグニッションをONにしてチェック・・・
ガソリンは流れてくるけど、燃圧が足りない。これは燃料フィルターか?
IMG_5833



外して、分解してみると腐ったガソリン臭と鉄錆び、真っ黒いフィルター部分・・・
IMG_5849

IMG_5850


フィルターを注文して交換してみよう。でもこのフィルターの状態を見るに、他にも悪影響が出ていなければいいけれど・・・侮れない・・・


   つづく