旧車 ブルーバード910の不動点検修理!その1
2015年7月8日
出先で急にエンジンストップをしたH様のブルーバード910が引き取り入庫しました。購入して間もない故障だそうで・・・旧車にはよくあることです。めげないでv
懐かしい〜。当時の排ガス規制対策で高回転域の燃焼効率を上げて排ガスのクリーン化に挑んだツインプラグ(1気筒に2本のプラグ)のZ18-Eターボエンジン。
点検作業は旧車の急なエンジン不動で一番多い点火系から・・・・
プラグを1本外して点火の確認(これ、どうかするとビリッとくるので苦手です)
バチバチと火花が飛ぶので点火系はOK!
ついでに全プラグのオイルかぶりも点検しましたが問題はありません。
点火しているとゆうことは単純に燃料がエンジンに供給されていないとゆうこと。
まずは、ヒューズ切れの点検・・・・OK!
そして、車体下についている燃料ポンプを点検。旧車は動かしていなかった場合が多く、水交じりや古いガソリンがポンプ内にたまり最初は動いていても急に動かなくなることがよくあります。
想像どうり、イグニッションを回してもポンプは動きません。ポンプの故障で問題解決か!
いやいや、旧車はこれだけでは決定できません。ポンプまでの電源供給(ハーネス)の断線や錆びによるアース接点の不良も考えられます。
電源を直接燃料ポンプに供給してポンプが動かなければ、ポンプ交換で決定です。
う〜・・・動きやがった!
ポンプが動くとゆうことは、配線かその先に問題があるとゆうこと。
根気強くハーネスの断線チェックを開始。
(ヒューズBOX〜運転席下まで)
(運転席シート下まで)
(後部シート下まで)
(トランク内まで)
点検の結果、断線はありませんでした。ン〜・・・・始まったぞ、旧車の魔の手が伸びてきた。
考えて、考えて・・・もしかしたらリレーかと?・・・エンジンルームの中にあるリレーを取り出し、2個あるリレーを触手と音による作動チェック!
1個は反応良く動くけど、もう1個が動いたり、動かなかったりしている。
念のためリレーの在庫確認をしてから分解してみると・・・・エナメル線が切れて接触したりしなかったりしているし。
これで、原因解決か? リレーのスイッチ部分を仮にタイロットでON状態に固定して、イグニッションON!
おーポンプが動いたv
でも、まだまだ。一旦燃料供給が止まった旧車は侮れない。一旦ガソリンが流れなくなったことで、燃料ポンプの作動が弱くなったり、燃料配管の錆が詰まったりすることがよくあったりする。
エンジン始動を確認してみる。
残念ながら・・・エンジンはかからない(悲) 伸びていた魔の手。
燃料がエンジン内に溜まり過ぎたか? さっきプラグは濡れていなかったが、再度プラグを外してみる。プラグは濡れていない。ガソリン臭もない・・
クランキングをしてガス抜きをしてみても臭いがしない。
エンジン内に燃料がきていない!
入庫時の問診で燃料フィルターは交換済みとゆうことで購入したと、オーナーは言っていたけど・・・一応見てみる。交換したには外見が悪いので、フィルターからエンジンまでのホースを抜いてイグニッションをONにしてチェック・・・
ガソリンは流れてくるけど、燃圧が足りない。これは燃料フィルターか?
外して、分解してみると腐ったガソリン臭と鉄錆び、真っ黒いフィルター部分・・・
フィルターを注文して交換してみよう。でもこのフィルターの状態を見るに、他にも悪影響が出ていなければいいけれど・・・侮れない・・・
つづく