CP9Aランエボのクラッチトラブル！まさかのバルクヘッド割れ(その3)スラストメタル？
2017年3月9日
下ろしたエンジンからミッションを外し、クラッチ作動時の変な異音の点検をしました。
まず、ミッション側の点検。
フォークの作動、ベアリング共に異常なし。
クラッチ本体の点検。
こちらも、異常なし。
何が原因の異音だったんだろうと疑問を抱きつつ、とりあえずクラッチを組んで戻す。
そしてエンジンクレーンで釣り上げて、移動のためクラッチを引っ張ったら・・・・クラッチ(クランク)が動いた？
ありえない現象に戸惑いつつ、もう一度引っ張ってみると、やっぱり動いた。
これって、スラストメタルが逝っちゃってる現象です。クラッチ作動時の異音はクランクの接触音でした。
計測してみたら、1.3mm動いています。限界値より約1mm多く動いてることになります。
(注意)
マニュアル車でエンジンを始動する際、クラッチを踏んで始動すると油圧がかからない状態になりスラストメタルに負担がかかります。
強化クラッチを使用している車の場合は特に負担が大きく「スラストメタルが負ける」状態になります。車種を問わず、マニュアル車で強化クラッチを入れている方はクラッチを踏んで始動するのはやめましょう。(ランエボのⅣ以前は、特にスラストメタルトラブルが多いです)
とゆうことで、クランクがこれだけ動いているとブロック、メタル共にダメだと思われるので、オーバーホールより安上がりな「圧縮検査済みのリサイクルエンジン」にハイカム等パーツを移植して載せ換えることになりました。
で、もう一方の作業、バルクヘッドの割れ修理ですが・・・・
クラッチの位置が修正され、
溶接の準備に入りました。
つづく
