BCNR33 GT-Rのフロントデフバックラッシュと異音発生原因！
2017年9月11日
BCNR33 GT-Rがフロントデフからの異音で入庫しました。
試走してみると、バックラッシュが大きい状態になっています。
デフのピ二オンギヤとファイナルギヤの歯アタリ不良でバックラッシュも大きくなり異音も出ていると思われます。
今までのデフ修理の経験上、おそらくピ二オンギヤが摩耗しているはずです。
(過去に修理したBCNR33 GT-Rの摩耗したピ二オンギヤの画像：先端が削れギラギラ光っています)
ファイナルギヤはさほど摩耗していないと思われますが、ピ二オンギヤとファイナルギヤは歯アタリが重要なので基本は一体部品として考え、SET交換になります。
このセットは現在は生産廃止部品ですが、たまたま予備部品があったので修理預かりすることになりました。
フロントデフの修理作業は、エンジンを下ろしてからのデフ分解組み付けです。ベアリング一式、シム、シールなども同時交換になります。
バックラッシュが大きかったことで、マウント類にも支障が出ている可能性があるため、今回はNISMO強化エンジンマウントとミッションマウントも同時交換することになりました。
33・34GT-Rはフロントにかかるトルクが大きいのか、何故かフロントデフの故障が多いんです。
硬め(ワイドレンジなど)のギヤオイルを定期的に交換することで、回避できる可能性があります。
