ポルシェ用マグネシウムホイールのフルオーバーオール修理パウダーコート塗装
2012年7月5日
千葉県からのご依頼ですポルシェ用のマグネシウムホイール
TECNOMAGNESIO（テクノマグネシオ）です
あちこちに塗装剥げあり
内部に腐食発生あり、です
マグネシウムは酸化に極端に弱いです
一度腐食が発生すると、侵攻がとても早いです
腐食箇所は、平滑に均し、上塗り塗装だと駄目です
内部に腐食の根本が残ったままでは意味がありません
剥離して、素地を処理してからのマグネシウム専用のパウダーコート塗装になります
剥離も、普通に剥離液に漬け込んで・・・は出来ませんので
専門の剥離業者さんに外注依頼になります
剥離から戻ってきた物を、サンドブラスト、ダブルアクションサンダ、研磨によって
ベースを整えます
脱脂洗浄、化成処理し、エアーブロー
水分を完全に飛ばすために、120℃ほどで空焼きします
まずは、ベースコートとなる、マグ専用プロテクターをパウダーコート
軽く焼き、パウダーを溶かし、タイミング計り2コート目のシルバーをパウダーコート
また軽く焼き、タイミングを診て3コート目のクリアーをパウダーコート
この3コート目のクリアーのタイミングが難しいです
ソリッド系であれば、タイミングによる失敗はまず無いですが
メタリック系の場合は、タイミングを間違うと、メタリックとクリアーが混じりあい
ただのグレーになってしまいます
だからと言って、シルバーを硬化させてしまうと、クリアーが密着しないので
焼き過ぎも駄目です
クリアーのタイミングもバッチリ決まり、パウダーコート3コート仕様の完成です
今回は、ベースの状態、カラーの問題、であえて3コートになりましたが
マグネシウムの場合でも、ベースの状態によって2コートする物もありますが
ベースの状態が良い物は1コートフィニッシュでも十分です
