ヨコハマ スーパーアドバン パウダーコートハイグロスブラック塗装
リムは光輝アルマイト
ディスクはブライトクロームという黒ベースのスパッタリングメッキです
スパッタ特有の剥がれがあります
構造は2ピースですが、リムとディスクが溶接されているタイプで
分解できませんので、実質1ピースと同じです
本当の1ピースは当然リムとディスクの繋ぎ目はありませんが
このホイールのように溶接タイプは繋ぎ目がありますので
作業性は1ピースより悪いです
今回はハイグロスブラック丸塗りのご希望です
まずはいつもと同様に剥離します
メッキはメッキでもクロームは電解剥離となり専門工場へ外注での剥離になりますが
スパッタリングは自社剥離が可能です
剥離&サンドブラスト
リムとディスクの隙間に砂が刺さり込み、取り除くのに苦労します
本当の2、3ピースなら分解して個別作業可能ですのでそういう事もありませんが
このように溶接タイプは何かと不便な事が多く、後加工には不向きです
側面とインナーは研磨
このままだと表面の砂目がキツイので
エアーアクションツールで砂目を平滑にし
さらにバレル荒研磨で整えます
色変え再塗装は塗装前の下処理に何工程もを経て
作業時間のほぼ全てを費やします
ようやくハイグロスブラックのパウダーコート
ハイグロス系は焼き温度、時間がマッチしないと
完成後、艶引きしたり、表面が曇ったりしますので
温度と時間管理は慎重にしなければなりません
車の黒ボディもそうですが、艶黒は維持が大変です
ホイールはボディ以上に酷使される状況下で使用されますので
ボディ以上に大変と思います。
維持性を考えるとマットの方が良いかと思います