プロドライブ パウダーコートでハイパーブラック調塗装
石川県からのご依頼になります
ハイパーブラックで色替えでの入庫です
ハイパーブラックは本来は溶剤ウレタン塗装でのカラーですが、密着性、耐久性が乏しい塗装ですので、今回はパウダーコートでハイパーブラックをイメージした方法でいきます。
まずは、塗装剥離、素地研磨からバレル粗研磨で塗装の下処理です
そしてまず1コート目
パウダーコートスーパークローム
一旦焼き付けてスーパークロームで完成
この段階では正にクロームです
トップコートは、Tinted Clear(スモーククリアー)です
本格的に焼き付けて完成となります
ハイパー塗装はウレタン塗装になりますが、その特性から密着性、耐久性ともに乏しく、扱いもシビアです。
BBSのハイパーブラック(DBK)でさえ、扱い如何ではこうなります。
それらを解消すべく、パウダーコートでの表現にしてみました。
ウレタン塗装でのハイパーブラックは黒をすかせて銀膜ですが、パウダーコートでの場合は、
銀膜(スーパークローム)をすかせてスモーククリアーと、ウレタン塗装とは、
透かせる順序が逆の表現になります。
また、ウレタン塗装でのハイパーブラックの場合は、基本表面のみで、側面と裏面は
ベースのブラック又はグレー肌のままとなりますが、パウダーコートの場合は
丸ごと同色が可能です。
ウレタン塗装でのハイパーブラックと今回のパウダーコートでの表現とでは、
色味肌艶は違いますが、密着と耐久を確保しながらもこの表現が出来る事は強みと思います。