フェラーリ ディノ 純正マグネシウムホイール フルO/H修理
ここ数ヶ月で、ランボルギーニ・ウラッコ、ミウラ、と続き今回はフェラーリ・ディノです
往年のスーパーカーが続きました
入庫時の画像忘れましたが、何度か溶剤塗装(ウレタン塗装)されている、
とお聞きしていたので、覚悟はしておりました。
マグ素材に対して溶剤塗装はご法度です。
マグネシウムの剥離は専用剥離になるため、専門の剥離業者さんへ外注で剥離してもらいます
剥離後
想像通り…、いや想像以上の素地の侵食具合です…
マグはそもそも耐食性が弱いので、剥離して素地が綺麗な物は珍しいですが
流石にここまで酷いのも中々ありません…
マグに対して溶剤塗装はご法度です この意味ご理解いただけたと思います
HPのマグ特設ページにて「最悪途中で作業を中断せざる終えない場合もあります」
と謳っており、事前にお客様にもご確認・ご了承はいただいているので、
そうする権利もあるにはありますが、実際は流石に、やっぱり出来ませんとは言えない物で…
再度覚悟をし、作業を進めます。
研磨できる部分は全て研磨します。
ある程度削り込んでも侵食は深く、金太郎飴のようなイメージできりが無いので
頃合を見ながら見切りをつけます
やはり相当残りますね
陽極酸化でご希望なので、今度は陽極酸化の業者さんに外注します
陽極酸化処理後
全体に白く染まります。陽極酸化はただの酸化皮膜ですので、腐食を埋めるような
膜厚はありませんので、侵食痕はそのまま残ります。
入念に下焼きをし、1コート目のドライプロテクター
半焼きで一旦仕上げます
2コート目の仕上げシルバー
改めて焼き付けて完成となります
侵食の状態が酷かったので、侵食痕は多少出ます
それでも、あの状態を考えると、上出来かと思います。
これ以上にしろと言われても出来ません…
このようにマグは得意な金属です
工程も専門工程がありますので、数社の業者を跨いでの施工となるため
費用も日数もかなりかかります。
マグネシウムのリフレッシュをご依頼はマグネシウム特設ページを良くご覧頂
ご理解・ご了承いただけた場合のみお請けさせていただいております