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BMW 7シリーズ純正ホイール パウダーコートでハイパーシルバー塗装

2015年12月22日
BMW 7シリーズ純正ホイールです。
現状でハイパーシルバーですが、艶引けや小傷など全体的に痛みが出ています。
色変更は無しで、綺麗に再塗装ご希望で北海道からご依頼いただきました。
ハイパーシルバー塗装は基本的にはウレタン塗装になりますが、ウレタン塗装でのハイパーシルバー塗装は密着性が弱いのが難点で、今回は折角の再塗装ですので、丈夫なパウダーコートでのハイパーシルバー塗装にします。
bm前




◉塗装剥離から下地研磨
塗装は完全に剥離、サンドブラスト研磨からバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作ります。
bm剥離




◉パウダーコートハイパーシルバー塗装
パウダーコートのハイパーシルバーを塗装します。
bmシルバー




一旦焼き付けて硬化させます。
この段階では少しギラツキメッキ感が目立ちますが、クリアーをリコートするとハイパーシルバーとして丁度良い光沢になります。
bmシルバー後




パウダーコートクリアーリコートです。
bmクリアー




◉再度焼き付けて完成です
bm後

bm後斜め

bm後裏

bm後アップ1

bm後アップ2



ハイパーシルバー、ハイパーブラックのハイパー系塗装は密着性が弱い事が難点の塗装ですが、これをパウダーコートで表現する事により、密着性の悪さは解消されます。
また、従来のウレタン塗装でのハイパーシルバー塗装は、インナー側がベースカラーのグレー肌のままですが
パウダーコートの場合は、インナー側も全て同色となります。

ウレタン塗装でのハイパーシルバーと、パウダーコートでのハイパーシルバーを、各項目での優劣比較です。
私個人的な意見ですのでご参考までに。

□ 密着性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ 耐久性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ 塗膜強度 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ レベリング(塗膜平滑性)□
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート  ★★★

□ ビジュアル(見た目) □ 
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート  ★★★★


このようにどちらも一長一短はあります。
密着性、耐久性、塗膜強度の基本的な塗膜性能は、ウレタン塗装よりパウダーコートの方が遥かに強いです。
如いて言えば、レベリングと言って、塗膜表面のユズ肌(ミカン肌)がパウダーコートの方が強めに出ます。
レベリングに関してはホイールのデザインによって見栄えも変わります。表面が平らな面積が多いデザインなほどレベリングが悪く見え、細いスポーク、複雑な形状のデザインはレベリングの悪さは目立ちません。
レベリング云々よりも、再塗装において、何より第一に基本性能として「剥がれ難い」「耐久性がある」事を皆様求められるのではないでしょうか?
そう言った塗装に求められる基本性能はパウダーコートが遥かに優れております。
「見た目ビジュアル重視のウレタン塗装」VS「トータル塗膜性能のパウダーコート」 と言えます。