古いベンツ純正ホイール バレル研磨ポリッシュ加工でリフレッシュリメイク
良く見るとちょっと不思議なのがわかります
表面だけバフポリッシュ、ウインドウはなんとなく光沢のあるサンドブラスト肌になっています
これをみてまず想像するのが、元々シルバー丸塗りのタイプを塗装剥離して
表面だけバフ掛け、バフ目もたくさんありますし、ウインドウも中途半端な処理です。
後加工でこのように加工したのだな、と。
が、お客様にそうご指摘をすると、この仕上げ処理のホイールが当時一部であった、と・・・
お恥ずかしながら知りませんでした。いかにも後で加工されたような仕上がりだったので
てっきりそう思い込んでおりました。逆に勉強になりました。
さて、わかったところで崩さずにオリジナルに復元します。
まずは塗装剥離、表面の下研磨をします
バレルの荒研磨へ投入
追ってバレルの仕上げ研磨に投入し、一旦丸ごとポリッシュにします
3Dポリッシュとしては完璧な仕上がりですが、3Dポリッシュ=オリジナルではないので
ウインドウを残してマスキングで隠します
ウインドウだけをサンドブラストを当てて曇らせます
これでも駄目ですよ
オリジナルは中途半端にボヤっとしてますので、バレルの仕上げ研磨を一瞬だけかけて
なんとなくボヤっとさせます
左がサンドブラストをかけただけの肌 : 右がボヤっとさせた肌
この微妙な感じわかりますか?
今回この表現が一番難しかったです
最後にパウダーコートクリアーを丸塗りです
焼き付けて完成です
バレル研磨によって側面とインナーも光沢ポリッシュになりますが
オリジナルの側面とインナーはそこまで光沢は無いので
あえて研磨で光沢を落としてあります
単純に3Dポリッシュにするのではなく、細部までオリジナルに合わせて肌を調整しました
微妙な表現が難しい一品でした