BBS LM オールパウダーコートハイパー塗装(DSKからDBKへカラー変更)
特別何かを修理と言う事ではなく、全体に傷みや艶引けが出てきているので、リフレッシュついでに現在のDSK(ハイパーシルバー)からDBK(ハイパーブラック)へ色変えご希望で大分県からご依頼いただきました。
DBK(ハイパーブラック)は基本的にはウレタン塗装での表現となりますが、ウレタン塗装でのハイパー塗装/DBK塗装は密着性、耐久性共に弱いので、今回は塗膜強度、耐久性重視で、丈夫なオールパウダーコートでご希望です。
パウダーコートでのハイパー塗装/DBK塗装はズバリではありませんが、似た雰囲気でよろしければパウダーコート塗装にて可能です。
◉インナーリムの下地研磨&シルバー塗装
元の塗装を剥離、回転研磨をかけて塗装の下地を作り、まずはパウダーコートシルバー塗装です。
◉アウターリムのポリッシュ加工
一旦焼き付けてシルバーを硬化後に、アウターリムのポリッシュ研磨です。
BBSオリジナルは旋盤加工のダイヤモンドカットですが、ダイヤモンドカットの場合はトップコートはウレタンクリアーになります。今回の目的は塗膜強度、耐久性なので、パウダーコートクリアーが可能なバフポリッシュにします。ポリッシュの光沢感は鈍めにしたり鏡面にしたりとある程度調整は可能です。
最後にパウダーコートクリアーを丸塗り、もう一度焼き付けてリムは完成です。
◉ディスクのハイパー塗装/DBK塗装
元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨、アクション研磨からさらにバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作ります。
DBKベースとなるメッキ調高輝度シルバーをパウダーコートです。
本来のDBK(ハイパーブラック)はウレタン塗装になりますが、リムと同じく今回は塗膜強度、耐久性が主な目的ですので、ベースになるメッキ調をパウダーコートです。
ディスクのトップコート塗装です。
ウレタン塗装でのDBK(ハイパーブラック)はベースに黒、黒を透かして銀幕ですが、パウダーコートの場合は逆になり、ベースに銀幕、銀幕を透かしてスモーククリアーとなります。
キャンディーTinted Clear Dark(スモーククリアーダーク)を丸塗りします。
◉ピアスボルトのブラック塗装
ピアスボルト80本を1本1本サンドブラスト研磨後にガンコートマットブラック塗装です。
ピアスボルトもパウダーコートでも良いのですが、パウダーコートは塗膜の厚みが厚いので、頭のギザギザやBBSの刻印が埋まりかけてしまうため、薄くで強度も高いガンコートを使います。
◉組み付けて完成です