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MAE20インチホイール クラック多発でインナーリム交換

2017年11月2日
新潟県からのご依頼です。
以前にフルオーバーホールさせていただいたMAEです。
以前のホーバーホール当初、1本はすでに2個所のクラックがありました。OZリムはただでさえ割れ易いので、その時点で2個所クラックと言う事は、修理をしてもまた必ず割れる可能性の方が高いので、その時点でリム交換をお勧めしました。
が、また割れる可能性を承知の上で修理をする事になりましたが、やはりすぐに割れました。流石にリム交換は避けられない状況ですが、実走行はしない、飾りとして持っているという事になり、見た目上わからなくなれば良い的な再修理で良いとなり、そのように修理をしましたが、実走行したのでしょうね、今度は砕けるように割れて、あえなくリム交換する運びになりました。

OZフッツーラ、ペガソは3Pですが、MAEだけ2Pです。
2Pと言っても、元々はアウターリム、インナーリムは別々で、それを溶接接合している2Pリムです。
矢印付近が溶接部分です。



溶接個所を旋盤カットしてアウターリムとインナーリムを分解し、インナーリだけを交換します。
新設にアウターリムサイズ、インナーリムサイズの打刻がありますので、採寸しなくても分かります。
4+6.5×20の打刻があります。アウターリム4インチ、インナーリム6.5インチの合計10.5Jと言う事です。



20インチ、6.5インチのインナーリムを取り寄せます。もちろん新品ですので脱脂洗浄のみをしてからパウダーコートグレー塗装です。





アウターリムは無償ですが、一応クリアー剥離、バレル仕上げ研磨にかけてポリッシュを整えてからパウダーコートクリアー再塗装です。



後は組み付けて完成です。
ピアスボルトの数もフッツーラ、ペガソと同じ数で、あえて溶接をして2Pリムにする必要は無いはずなので、溶接は無し、本来の3Pと同じくコーキングを入れて完成です。






結果的に2度のクラック修理代が無駄となりました。
最初のオーバーホールの時、最低でも2度目の再発の時にでもリム交換を決意されていれば余計なコストもかからずに済んだのですが・・・。リム交換のご提案もユーザー様の事を考えてのご提案で、お金欲しさに嘘は言いませんので、アドバイスは信用してくださいね。