agのM540をブラッシュド/キャンディーイエローダークへ色変え塗装
《キャンディーレッドを剥離します》
パッと見は腐食等は見受けらなかったので、素地のブラッシュドをそのまま生かすために、染みが出来ないようにフレッシュな剥離液槽へ漬け込み剥離します。
元々のキャンディーレッドは、色合いが濃く、ベースもあまり透けて見えないので、剥離前は浸食跡には気が付きませんでしたが、キャンディーレッドを剥離して素地を見ると、メッシュの隙間は腐食跡が見られました。
浸食跡を除去し、ブラッシュドを慣らします。
agと言えば全て鍛造(foeged)とばかり思っておりましたが、モデルにより鋳造(cast)もあるのですね。
ブラッシュドは素地にブラシ目模様を付けるだけの、素地その物の表現ですので、良し悪しは材質に依存されます。画像で見ただけでは鍛造でも鋳造でも同じに見えますが、金属の光輝感はやはり鍛造の方が良いです。
このモデルは鋳造なので、表面デザイン面には目立つような鋳造巣穴はありませんでしたが、至る所に鋳造の巣穴があります。
この状態の物をいきなり本番塗装&200℃で焼き付けると、内部から沸きが出て塗膜に気泡を作りますので、事前に200℃で数十分空焼きを行い、この段階で出る物を出してしまいます。
パウダーコートキャンディーイエローダークをパウダーコートです。
焼き付けて硬化させます。
キャンディーは言い方を変えるとカラークリアーなので、本来ですとこれで完成です。
が、キャンディーレッドを剥離した時に素地に浸食跡があったので、さらにガッチリガードする目的で、もう1コートクリアーを追加しました。
クリアーオーバーコートは、事前にご指示は受けておりませんでしたが、臨機応変に追加させていただきました。
《もう一度焼き付けて完成となります》