アブフラッグ プリズム 19インチホイール アウターリム交換でサイズ(太さ)アップ
メーカーHPに「幻のホイールとして現在では中古品の入手すら困難」と書かれていますが、レアなホイールのようですね。恥ずかしながら私も知りませんでした。
今回は、アウターリム交換でサイズ(太さ)をアップご希望で、埼玉県よりご依頼いただきました。
元々はアウターリムが1.5インチで、それを4.0インチに交換で、元々より太さ2.5j太くします。
リバレルリムは全てのメーカーをご用意出来る訳ではありませんが、今回のアブフラッグはレアにもかかわらずご用意出来ました。
リバレルリムは国内代理店経由でアメリカリムメーカーに発注をします。
発注から入荷までに、早い時ですと1ヵ月以内、遅ければ2ヵ月、それ以上待たせれる事も多々ありますが、今回は何故か特別早く、発注から入荷まで3週間程でした。
リバレルリムはバフ磨きでのポリッシュの状態で届きますが、バフ目や輸送時の擦れ等がありますんので、届いてから自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
ポリッシュ加工後のクリアー有り無しはご希望に応じて選択可能で、今回はクリアー有りご希望でしたので、パウダーコートクリアー塗装です。
インナーリムもこの機会にブラックへ塗装します。
回転研磨で下地を整えてからブラックをパウダーコートです。
今回ディスクは作業無しでしたので、組付けて完成です。
◆◆◆ポリッシュに対してのクリアー有り無し比較◆◆◆
【クリアー有りのメリット】
・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。
【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
特にピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺の白錆びが出やすい。
白錆びは、リム/ディスク分解し、クリアー剥離からポリッシュ再磨きしなければ落ちません。
【クリアー無しのメリット】
・素地鏡面の光沢その物を表現出来ます。
【クリアー無しのデメリット】
・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。
このようにポリッシュに対してのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
常用するお車でしたらクリアー有り、イベント用車両や、限られた時にしか乗らないから輝き重視と言う事でしたらクリアー無しで鏡面の美しさを表現する、と言う事になろうかと思います。
輝き重視かメンテナンス性重視か、と言う事ですね。
ポリッシュに対してのクリアー有り無しの比較は「ホイール鏡面ポリッシュのクリア塗装有り無しの比較/手入れ」でも詳しく解説していますのでご覧ください。