17インチOZラリーレーシングを塗装ロゴ入れ&パウダーコートクリアーで色変え塗装
特にガリ傷や破損等の修理と言う事ではなく、リフレッシュを兼ねて現在のゴールド塗装からホワイト塗装へ色変えご希望で北海道よりご依頼いただきました。
まずは塗装剥離からホワイト塗装までを行います。
OZ系ホイール全般に言えることですが、OZ系ホイールは中々色が落ちず剥離に難儀します。剥離後の素地の砂目も結構酷いので、アクションツール研磨+バレル粗研磨で素地を平滑に整えてからホワイトをパウダーコートします。ホワイトをパウダーコート後に焼き付けて、ホワイトで一旦完成させます。
次にOZロゴを入れます。
一般的には、OZロゴはステッカーで製作&貼り付けをしますが、ステッカー素材はパウダーコートの焼き温度200℃には耐えられませんので、溶剤ウレタン塗装のクリアーで閉じる方法を取るのが大方だと思います。ただ、ベースがパウダーコートなのに仕上げが溶剤ウレタン塗装のクリアーですと、折角のパウダーコートの意味がありませんし、密着もパウダーコートに比べ良くはありません。
ステッカーを抑える目的のクリアーが剥がれてしまっては元も子もありませんので、当社では仕上げのクリアーもパウダーコートクリアーが使えるように、OZロゴは「ガンコート」と言う耐熱機能性塗装で入れます。
塗装でロゴを入れるので、文字抜きでロゴシートを製作し、位置決めをしてホイールに貼り付けます。
ガンコートで赤塗装をします。通常は、ベースが濃い色に対していきなり赤塗装をすると赤の染まりが悪いため、一旦白のベース塗装も行います。今回は、ベースがそもそも白になっているので、いきなりの赤塗装で綺麗に染まります。
最後の仕上げとしてクリアーをパウダーコートします。
もう一度焼き付けて完成となります。
塗装ロゴ入れ&パウダーコートクリアーなので、ステッカー貼り付け&ウレタン塗装クリアーのようなステッカー素材の段差もなく、まるでプリントされたかのように仕上がります。なにより、仕上げにパウダーコートクリアーで抑えているので、剥がれの心配も無用です。