アメ鍛ADV.1の21インチホイールを白錆び腐食除去とインナーリム交換によるオーバーホール
徳島県よりご依頼をいただきました。
アウター側(ディスクと一体構造のアウターリム)は、ブラッシュド+クリアーとなっています。白錆び腐食が発生しているため、今回、ブラッシュド面の腐食を除去すると共にオーバーホールします。
インナーリムは、4本中3本にクラックが有り、その内の1本は2個所にクラックが入っています。4本中の「複数本に複数個所のクラックが入っている」と言う事は、「金属疲労で割れやすくなっているか、もしくは、元々が割れやすい材質なのか」と言う事になりますので、インナーリムは4本とも交換する事になりました。
リバレルリム(リム交換用のリム)は主にアメリカからの仕入れとなり、入荷までにしばらく時間がかかりますので、インナーリムの発注を先に済ませておきます。
インナーリム入荷までの間に、アウター側(ディスクと一体構造のアウターリム)の腐食除去とオーバーホール作業を進めます。
元々のクリアーを剥離し、ブラッシュドの整備をしながら腐食を除去していきます。この作業にて、ほとんどの腐食は除去する事が出来ます。しかし、極部分的に浸食の深い部分があり、そういう部分は薄っすらと僅かですが残ります(※パッと見は、ほぼ気にならない・ほぼ分からない位だと思います)。
「センターキャップ」と「リムについているロゴオーナメントの台座」も同時に作業を行います。
仕上げは、元々と同じくパウダーコートクリアーになります。
続いて、ワンポイントイメージチェンジでピアスボルトをガンコート塗装します。
ピアスボルトは、元々はクロームメッキでしたが、ワンポイントイメージチェンジとなるよう、ガンコートの「ブラッククローム」と言うカラーに塗装をします。(※カラー名にクロームが入っていますが、クロームメッキのようなカラーと言う事ではなく「暗いガンメタ」と言う感じのカラーになります。)
1本1本ブラスト処理をしてから、ガンコート塗装を行います。
インナーリムが入荷しましたので、インナーリムをグロスブラック塗装します。
通常は早い時でも平均1ヵ月程はかかるのですが、今回は特に早く1ヵ月かからずに入荷しました。
今回はクラック理由によるホーバーホールの為の交換なので、特にサイズ変更はなく、元々と同じサイズの7.5Jインナーリムになります。
当然ですが「新品」なので、脱脂洗浄だけ行います。
脱脂洗浄後、グロスブラックをパウダーコートします。
全てのパーツを組付けして完成となります。
「インナーリムがブラックになった」のと「ピアスボルトが濃いガンメタになった」事で、大きな印象変化はありませんが、全体的に引き締まって見えるようになったと思います。