WORK VS-XX 15インチホイールのディスク再塗装&リム交換リバレル
2本は組付けてある状態、2本はお客様で分解しディスクのみの状態でお預かりです。
現状はアウターリムが3.0jで、0.5jダウンの2.5jのリムに交換ご希望です。
リムは海外製造になり、早い時で1ヵ月程、遅い時は2ヵ月、それ以上の事も多く、今回は納期目安3ヵ月でした。
リム入荷までにディスクのゴールド再塗装を済ませておきます。
元の塗装を剥離し、ワークのディスクは鋳造砂肌がかなりキツイので、エアーツールで砂肌を平滑に削り落としてからブラスト研磨、さらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
1コート目にゴールドをパウダーコートします。
焼付けて硬化後、2コート目にクリアーをオーバーコート、もう一度焼き付けてディスクのゴールド再塗装完了です。
アウターリムの入荷です。
リム形状ですが、ステップリム(段リム)は、リムフランジ(リム外周)が外周数ミリせり立っているストレートフランジと言うタイプで、リバースリムは、リムフランジが丸くなっているロールフランジと言うタイプで、これが基本ですが、リバレルリムにおいては、15インチ以下のリバースリムに限り、リバースリムでもストレートフランジとなります。
リムのタイプとフランジ形状に関しては、「ステップリム」「リバースリム」また「ストレートフランジ」「ロールフランジ」とは?にて参照下さい。
リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷しますので、そのままでも使えますが、ハブ目や擦れ跡等はあるので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
ポリッシュ後のクリアー塗装するかしないかはご希望に応じて選択可能です。
鏡面の輝き重視はクリアー無し、メンテナンス性重視はクリアー有りです。
ただし、クリアー無しは鏡面感は綺麗ですが、保護膜が無いため、酸化により徐々に白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出し剤を使い、DIY手磨きで復活はしますが、そうしながら維持していく事になります。
クリアー有は、クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしませんが、いずれはクリアーの下に水分が混入し、白錆びが出てきます。
白錆びはクリアーの下のため、表面を磨いてもどうにもなりませんので、解消するには、クリアーを剥離し素地を磨く必要があります。
以上のように、ポリッシュのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
今回は鏡面の輝き重視でクリアー無しです。
後は組付けをして完成となります。