BBS RI-Dの21インチホイールをバレル研磨でフルポリッシュ加工
ほぼ新品の状態で、これをバレル研磨にてフルポリッシュ加工ご希望で北海道よりご依頼いただきました。
バレル研磨でのポリッシュ加工は、ウインドウ内(スポーク間)も下地研磨を施してバレル研磨にかける事で隅々まで鏡面になる3Dポリッシュと、天面だけ下地研磨を施し、ウインドウ内は下地研磨を施さないでバレル研磨にかける事で、ウインドウ内は鈍目の光沢、天面は鏡面になる2Dポリッシュとがあり、今回は隅々まで鏡面にする3Dポリッシュご希望です。
まずは元の塗装を剥離し、表面はブラスト研磨、インナー/側面は回転研磨を行います。
この後の画像がありませんが、エアーツールと手磨きで、素地の下地研磨を行います。
この素地の下地研磨の段階の作業が、仕上がりに直結する最重要作業で、この段階の作業がしっかり施されていれば、以降の工程もスムーズに進みます。
そのため、この下地研磨の作業が、バレル研磨フルポリッシュの全作業工程の多くの時間を要します。
入念な下地研磨後に、バレル粗研磨にかけ、バレル粗研磨後には最終工程のバレル仕上げ研磨に投入します。
BBS RI-Dは、スポークサイドが湾曲していて複雑な形状ですが、下地研磨さえしっかり施されていれば、各工程1発でここまで光ります。
クリアーの有無は任意で選択したいただきます。
クリアー塗装無しは、無垢鏡面肌そのままなので、鏡面の輝きは素晴らしいですが、保護膜(クリアー)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。
酸化白濁りは、市販の艶出し剤を使いDIY手磨きで復活しますので、定期的にDIY手磨きをしながら維持していく必要があります。
クリアー塗装有りは、保護膜(クリアー)があるので酸化白濁りはしませんが、いずれは飛び石等でクリアー塗膜の下に水分が入り込み、白錆びが出てきます。
白錆びはクリアーの下のため、表面を磨いても解消されませんので、クリアーを剥離し素地を磨き直さなければ解消になりません。
以上のように、ポリッシュのクリアー塗装有無はどちらも一長一短ありますので、目的に応じて任意で選択していただきます。
今回はクリアー塗装ご希望ですので、脱脂洗浄後にクリアーをパウダーコートします。
焼付けてBBS RI-Dバレル研磨での3Dポリッシュ加工完成です。