ジャガー純正16インチホイールをバレル研磨でフルポリッシュ加工
バレル研磨は、塗装を剥離し、下地研磨を施してからバレル研磨にかけますが、下地研磨を何処まで施すかで、2Dポリッシュと3Dポリッシュに分かれます。
◎2Dポリッシュ
表面は下地研磨を施し、ウインドウ(メッシュ間内)は下地研磨を施さずにバレル研磨にかける事で、下地研磨を施した面は鏡面ポリッシュに、下地研磨を施さない面は素地砂目が残りつつ鈍目のポリッシュになります。
◎3Dポリッシュ
表面はもちろんウインドウ内の全て下地研磨を施してバレル研磨にかけるので、隅々まで鏡面ポリッシュになります。
2Dポリッシュと3Dポリッシュ、どちらが良い悪いではなく、見せ方やご予算等により変わります。
今回は2Dポリッシュを選択されました。
まずは元の塗装を剥離します。
次に表面天面をエアーツールと回転研磨で下地研磨を施します。
下地研磨後にバレル粗研磨にかけます。
最後に満を持してバレル仕上げ研磨へ投入します。
表面天面は鏡面ポリッシュ、ウインドウ内、表面の一段低い面は、素地砂肌が残りつつ鈍いポリッシュになります。
クリアー塗装をするかしないかは目的に応じて任意で選択していただきます。
◆ポリッシュに対してのクリアー有り無し比較◆
【クリアー有りのメリット】
・クリアーが保護膜になるので酸化白ボケはしません。
【クリアー有りのデメリット】
・クリアーと言えども塗膜分僅かな濁りは出ます。
・塗膜と素地の間に水分が混入し、いずれは白錆びが出てきます。
特にピアスボルトでリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺の白錆びが出やすい。
白錆びは、クリアー剥離し、再磨きしなければ落ちません。
【クリアー無しのメリット】
・無垢鏡面の光沢その物を表現出来ます。
【クリアー無しのデメリット】
・保護膜が無いので、徐々に酸化白ボケしてきます。
酸化白ボケは市販の艶出剤を使い手磨きで復活しますので、定期的なメンテナンスが必要。
このようにポリッシュに対してのクリアー有り無しはどちらも一長一短あります。
今回はクリアー有りご希望ですので、脱脂洗浄をしてからクリアーをパウダーコートします。
焼付けて完成となります。