スターフォルム16インチをステップリム換装17インチ化+色変え塗装
ディスクをシルバーからブラックへ色変え塗装と、現状16インチリバースからステップリムに換装で17インチ化ご希望で、北海道よりご依頼いただきました。
リバレルリムは納期がかかるので先に発注をし、入荷までの間に他の出来る作業を進めておきます。
今回はアウターリムもインナーリムも交換するので、出来る作業と言ってもディスクとピアスボルトだけです。
ディスクは元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
1コート目にグロスブラックをパウダーコートします。
ソリッドカラーはこの1コート仕上げでも良いのですが、クリアーをオーバーコートする事により、さらなる深みのある光沢が得られます。
焼付け硬化後にクリアーをオーバーコートします。
ピアスボルトはメッキをベースにキャンディーゴールド塗装でゴールドメッキ調にします。
元々のメッキが綺麗であれば、そのままベースとして使えますが、洗浄で落ちない汚れや錆があると、綺麗なゴールドメッキ調にならないので、洗浄で落ちない汚れや錆がある場合は再メッキをしてからキャンディーゴールド塗装にします。
今回は再メッキをかけてからキャンディーゴールド塗装にしました。
リバレルリムの入荷です。
リバレルリムの納期は、コロナが蔓延し出した頃から比例して遅れるようになり、特にここ数ヵ月〜1年程は、3ヵ月〜未定という感じの納期も多々ありますが、今回は1ヵ月程で入荷しました。
アウター3.0j/3.5j
インナー6.0j/6.5j
インナーリムはブラックにするので、脱脂洗浄後にブラックをパウダーコートします。
アウターリムはバフポリッシュの状態で入荷しますので、そのままでも使えますが、バフ目や擦れ跡は多少はあるので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
ポリッシュのクリアー有無はご希望により選択出来ます。
クリアー無しは無垢の鏡面感をそのまま表現出来るので綺麗ですが、保護膜が無いため酸化により白濁りしますので、定期的に艶出し剤を使って手磨きメンテナンスしながら維持が必要です。
クリアー有りはクリアーが保護膜になるので酸化白濁りはしませんが、今回の場合はディスクがリムの上にくるのでまだ良いですが、ディスクの上にリムが来るデザインのホイールの場合は、リムを直にピアスボルトで締め付けるため、ピアスボルトが塗膜に食い込み、いずれその周辺から水分が混入し、白錆びが出てきます。
白錆びはクリアーの下に出来るので、表面を磨いても除去出来ず、クリアーを剥がして素地を磨かなければ除去出来ません。
以上のように、ポリッシュのクリアー有無はどちらも一長一短ありますので、都度状況に応じてご相談して決めるようにしています。
今回はクリアー有りなので、クリアーをパウダーコートします。
最後に組付けて完成となります。