BBSLMオリジナル再現リフレッシュ!ダイヤモンドカット+溶剤DB塗装
まずはリムから作業に入ります。
元の塗装を剥離し、回転研磨で下地を作り、先にインナー側のシルバーをパウダーコート塗装します。
アウター側は、オリジナルは旋盤ポリッシュのダイヤモンドカットで、もちろんダイヤモンドカット仕上げは可能ですが、ダイヤモンドカット仕上げの場合のクリアー塗装は、溶剤ウレタン塗装になり、パウダーコートクリアーに比べると塗装の強度は劣るので、回転研磨で疑似ラインを残したダイヤモンドカット似仕上げにし、クリアーは丈夫なパウダーコートにする仕様が多いですが、今回はクリアーの耐久性よりも、ズバリダイヤモンドカット優先と言う事で、オリジナル同様にダイヤモンドカット+溶剤クリアー塗装にします。
焼付けてシルバー硬化後にアウター側のダイヤモンドカット加工を行います。
ダイヤモンドカットと言う名称が、何か特別な加工のように聞こえますが、簡単に言うと旋盤加工のポリッシュになります。
細かい均等な旋盤目がある事により、見る角度で虹色に見えるのがダイヤモンドカットの特徴です。
次にディスクのDB塗装に入ります。
ハイパー塗装のDBカラーは、ズバリ表現するには溶剤塗装になりますが、溶剤ハイパー塗装は密着性が弱い特性があるので、丈夫なパウダーコートで似たような雰囲気にする事が多いですが、今回はディスクのDBもオリジナルと同じ溶剤塗装で行います。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、下地を作ります。
ハイパー塗装はベースを透かせて銀幕を上塗りする塗装で、ベース黒がハイパーブラック(DB)、ベースグレーがハイパーシルバー(DS)になります。
今回はハイパーブラック(DB)なので、まずグロスブラックをパウダーコートします。
焼付けてグロスブラックを硬化させ、足付けを施してから溶剤プライマーを塗装します。
このベースの黒を透かせながら銀幕を薄く何回にも分けながら乗せていきます。
今回はDB明るめご希望でしたので、銀幕強めに乗せていきます。
最後に溶剤クリアー塗装で完了です。
ピアスボルトは、元々クロームメッキで、汚れは洗浄で綺麗になりますが、錆びは洗浄でも残るので、錆があって綺麗にされたい場合は、再メッキが必要になります。
今回はやや錆があり、綺麗にと言う事だったので再メッキ加工です。
後はリムとディスクを組付けて、リムダイヤモンドカット、ディスク溶剤DB塗装(明るめ)のオリジナルの方法で再現完成です。