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ケーニッヒ18インチを19インチ化リバレル+ブラッシュドカスタム

2024年9月14日
ケーニッヒにはSSR製とディスモンド製があり、SSR製はディスクが上にくるオーバーディスク、ディスモンド製はアウターリムとインナーリムの間にディスクがあるサンドイッチとなっており、今回はディスモンド製ケーニッヒになります。

元々が18インチステップリムで、これをステップの幅が通常より1インチ広いダブルステップリムに換装で19インチ化と合わせて、ディスクをブラッシュド加工ご希望で北海道よりご依頼いただきました。



リバレルリムは入荷までに平均3ヶ月程かかるので、先にリムを発注し、入荷までに出来る作業を進めておきます。

今回リムはアウターもインナーも交換になるので、ディスク、センタープレート、リングなどのリム以外の作業を進めていきます。

ディスクは元々はシルバーでこれをブラッシュドにカスタムですので、まずは塗装を剥離し、ブラスト研磨後にエアーツールを使い全て手作業フリーハンドでブラッシュド目を引いていきます。

センタープレートとリングもブラッシュドにするので同時に進めます。





スポークの文字は塗装で入れます。

文字を抜いたシートを制作し、位置決めをして貼り、以外の部分は隠して黒で塗装をします。
最後はパウダーコートクリアーで閉じるので、普通のウレタン塗装ではパウダーコートの焼き温度180℃には耐えられませんので、耐熱性の高い塗装で行います。




文字塗装入れ後にクリアーをパウダーコートです。




プレートとリングも同じくクリアーをパウダーコートします。




ダブルステップリム入荷しました。




インナーはシルバーにします。

リバレルリムのインナーは素地無垢の状態で入荷しますので、脱脂洗浄後にシルバーをパウダーコートします。




アウターはポリッシュにします。

リバレルリムのアウターはポリッシュの状態で入荷するので、そのままでも使えると言えば使えますが、やはり多少はバフ目や擦れ跡等ありますので、自社で磨き直して綺麗な鏡面ポリッシュにし直します。

ポリッシュ後のクリアー塗装有無は任意で選択となります。

鏡面の輝き重視はクリアー塗装無し、メンテナンス性重視はクリアー塗装有り、と言う感じになります。

ただし、クリアー塗装無しは保護膜(クリアー膜)が無いので、徐々に酸化により白濁りしてきます。

酸化白濁りはDIY手磨きで解消にはなりますが、定期的にメンテナンスをしながら維持していく必要があります。

一方クリアー塗装有りは、クリアーが保護膜となるので、酸化白濁りはしませんが、クリアー塗装無しの無垢の状態に比べると2割程輝き感が引けます。

また、いずれクリアーの下に水分が混入し、それが白錆となります。

白錆は、クリアーを剥離し素地を磨かなければ除去になりませんので、DIY処理は出来ません。

以上のように、ポリッシュに対するクリアー塗装有無はどちらも一長一短あります。

今回は、クリアー塗装ご希望でしたので、クリアーをパウダーコートします。




後は組付けをして完成となります。

SSR製ケーニッヒの場合は、ディスクがアウターリムの上から乗り、アウターリムとインナーリムは溶接になっていて2Pリム化されています。

元々アウターリムとインナーリムが溶接されているタイプの場合は、同じく溶接する事をお勧めしていますが、ディモンド製の場合は、アウターリムとインナーリムの間にディスクが位置し、もちろん溶接もされておりませんので、同じく溶接無しで組付けをします。