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OZ製ケーニッヒスペシャルコンプリートホイール フルオーバーホール修理

2012年6月3日
ケーニッヒスペシャルコンプリート用のケーニッヒホイールです。
当事、ケーニッヒがメルセデスなどのコンプリート車両を作っていましたが、そのケーニッヒスペシャルコンプリート車両に装着用のホイールがこのホイールになります。
当然かなり古いホイールになりますので、腐食や塗装劣化が当然出ており、新品時のように綺麗にフルオーバーホールご希望で、福島県からご依頼いただきました。
ちなみにホイールはOZ製で、フッツーラと同じ造りで、初期型フッツーラのセンターキャップオーナメントが違うだけです。



特に修理歴も無く、修理が必要なようなガリ傷や歪みも有りませんが、リムのポリッシュはやはり腐食が進んでいます。



3ピースですので、分解し、各パーツごとの作業になります。
ケーニッヒ(OZ)はパーツ点数も多く、その分作業も多くなります。


◉インナーリムの塗装剥離から再塗装
インナーリムはシルバー塗装しますので、元の塗装を剥離し、回転研磨で塗装の下地をを造り、パウダーコートシルバー塗装です。






◉アウターリムの鏡面ポリッシュ
アウターリムもクリアーを剥離し、経験研磨後にバフ磨きをしてポリッシュにします。この段階はポリッシュとして完成でも十分なのですが、当社の場合はここからさらにバレル仕上げ研磨にかけてバフ目や光沢のムラの無いBBF鏡面ポリッシュにします。



クリアー無しの無垢のままの方が輝きは良いですが、保護膜が無いため酸化により白ボケはしてきます。酸化白ボケはDIY手磨きで復活は出来ますが、定期的にメンテナンスをする必要がありますので、中々手間はかかります。
クリアー塗装をすると、保護膜があるので酸化白ボケはしませんが、クリアー塗膜の分2割程光沢は引けますし、いずれ白サビも発生します。
クリアーの有無はどちらも一長一短ありますが、光沢重視はクリアー無し、メンテナンスフリーはクリアー有り、という感じになります。
今回はメンテナンス性重視という事でクリアー有りを選択されました。クリアーはもちろん耐久性に優れたパウダーコートクリアーで仕上げます。パウダークリアーは白い粉ですが、これも180度で焼くと透明になります。




◉ディスク・センターキャップのゴールド塗装
ディスク、センターキャップも元色は剥離し、ブラスト研磨後にバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作ります。
シルバーを塗装したように見えますが、剥離した後に酸化皮膜処理しているためです。



ベースとなるゴールドをパウダーコートします。




焼付けてパウダーコートのゴールドで硬化させます。



ディスクカラーは元色同色のご希望です。
パウダーコートは調色が出来ないため、ベースに近似のゴールドをパウダーコートし、その上に元色ゴールド近似に調色したウレタン塗装をします。




ピアスボルトも4本分トータル140本を1本1本洗浄し、綺麗に元のメッキを出しています。




組み込みし、完成です






ディスクのゴールドは元のゴールドと出来るだけ近似にするために、最終的にウレタン塗装仕上げにしておりますが、パウダーコートをベースに仕上げはウレタン塗装になると、最終塗膜性能はウレタン塗装と言う事になるので、パウダーコートの意味はなくなります。
ご希望のカラーと大差ない、又は妥協出来るレベルであれば、ウレタン塗装は使わずにパウダーコート仕上げの方が丈夫で長持ちはします。



アウターリムは、磨いたままの状態と完成後の画像を見比べてるとわかりますが、クリアー塗装をすると若干艶引けします。

磨いたままのクリアー無しの状態
クリアー無しの方が輝きは良いです
が、保護膜が無いので、定期的にメンテナンスしなければ参加白ボケします。メンテナンスはDIYでも可能なので、輝き重視、DIY作業が面倒でない方はクリアー無しでも良いでしょう。




クリアー塗装後(パウダークリアー)
クリアー塗装すると艶引け、若干の曇りが出ますが、この状態をノーメンテで維持出来ます。
ただし、白錆はいずれ発生してきます。
メンテナンス性重視、DIY作業が面倒な方はクリアー塗装ありでしょう。