クライスラージープJKラングラーアンリミテッド純正17インチ 半艶ブラックへカスタム塗装
マットブラックへカスタム塗装ご希望で奈良県よりご依頼いただきました。
入庫時画像はありませんが、シルバーの全塗りタイプでした。
まずは元色を剥離、サンドブラスト研磨をします。
研磨で消えない傷は溶接で埋めます
さらにバレル粗研磨にかけ、通すの下地を作ります。
マットブラックをパウダーコートします。
純正で、腐食も無く綺麗でしたが、材質が鋳造ですので、一応下焼きを行います。
鋳造や腐食がある物をそのままいきなり本番塗装&200℃で焼き付けると、鋳造巣穴や腐食箇所から沸きが発生し、塗膜に気泡や染みを作りますので、本番前に200℃×数十分で下焼きを行います。この下焼きの段階で出る物を出してしまおう、と言う理屈です。下焼きを行っても沸きが出る物も中にはありますが、下焼きを行わないよりも沸きの発生率はグッと下がります。
焼付けて完成です。
センターキャップはプラスチックですのでウレタン塗装になります。
エアーバルブはアルミバルブを同色でパウダーコートした物に交換しました。
艶消し系ブラックは、全艶消しのマットブラック、半艶消しのハーフグロスブラックの2タイプあり、今回は半艶消しのハーフグロスブラックになります。
このホイールは中国製造の鋳造でした。
中国製造の鋳造は材質が悪い物が多く、金属組織が蜂の巣状のようにスカスカの物も少なくなりません。
このような物は高温のパウダーコートで仕上げると、気泡が沸いて来る事がありますが、下焼きを行った事で沸きは出ずに済みました。
一応事前に沸きの可能性をご説明し、ご了承の上での施工にしました。
中国製造鋳造でもOEM向けは材質は良いという結果でした。