フォーミュラーカー用ホイールリフレッシュ修理
日産R90CP(R91CP)と言われてもどんな車かわかりませんよね?
これですって
完全なレーシングカーです
実使用ではなく、オブジェとして1本だけレストアです
リムはアウト/イン溶接の一体型、ディスクはマグネシウムです
リムはアウト、イン、側面と全て鏡面にします
これだけで見ると太さが伝わりませんが、比べると・・・
右が12jのリムですよ
ディスクはマグなので、マグ専用剥離で剥離します
外周の腐食が酷いです・・・
腐食のレベルを超え、朽ちている感じです・・・
これはどうにも出来ないので、プライマーで埋まる程度でほとんど跡は残ります、という事で進めておりましたが
それにしても酷すぎるので
全部パテで埋めました。これが今回一番大変でした・・・
パテはパテでも、ベースにもパウダーコートを使うので、普通のポリパテは使えませんよ。
耐熱でパウダーコート専用のパテなので、とにかく硬いです・・・
もう一度プライマー塗装で確認します。OKですね。
ベースのパウダーコートですが、元々の肌がツル肌ではなく、やや砂目でしたので、
それを表現するためにショットブラックのパウダーコートです
トップには調色したウレタン塗装です
砂目をやや埋めて、やや残します。頃合が難しいです。
ピアスボルト&ナットはサンドブラスト処理をし
メッキ調パウダーコートです
実使用の場合は、メッキ調だけでは耐候性が低いのでクリアーコートが必要ですが、そうするとピアスボルトのスプラインが埋まってしまうので、実使用でのピアスボルトメッキ調塗装は不可ですが、今回は室内オブジェですのでメッキ調1コートフィニッシュです
組み付けし、完成です
大変貴重なホイールを作業させていただきました。
ディスクのマグの腐食に悪戦苦闘しましたが、室内オブジェ目的という事で
ビジュアル重視の方法が取れましたので、ここまで復元できました。
実使用目的ですと、ここまでは出来ませんでした。