ホイール腐食・ガリ傷修理 マットブラック粉体塗装で耐久性アップ
2014年9月29日
いずれは必ず腐食してしまいますね。仕方の無い事です。全て純国産が誇る鍛造ホイールです
が、腐食に鍛造も鋳造も関係ありません。材質はすばらしいですが金属である以上いずれ腐食します。
修理ついでにイメチェン色変え、パウダーコート塗装によりガッチリガードします。
一番人気カラーのマット系ブラックの事例同時に3セットのご紹介です。
プロドライブ
TE37
エンケイ
塗装の剥離から下地研磨で塗装の下地を作ります
まずは剥離槽へ漬け込み塗装を大まかに剥離します。
部分的に残った塗膜をサンドブラスト研磨で隅々まで綺麗に除去します。
特に腐食が酷い箇所は穿るようにブラストをかけます。
側面、インナーは回転研磨です。
当然の事なのでいつもは特別取り上げておりませんが、削れ箇所があれば溶接肉盛り整形します。
ガリ傷が無くなるまで削り込み研磨や、パテ埋め等はしません。
さらにバレル粗研磨で素地を整えます
パウダーコートマットブラックです
鋳造の場合は状態の良し悪しに関わらず、沸きや発泡防止で必ず下焼きを行います。
今回は3本とも国産鍛造ですので、下焼きは必須工程とせずとも済みますが、腐食がありましたので、一応念のために下焼きを行ってから本番塗装&焼き付けにします。
マット系カラーは、鋳造や腐食が酷く状態の悪い物でも、素材の良し悪しに影響を受け難く、比較的安定した仕上がりが期待出来ます。
焼き付けてパウダーコートマットブラック完成です
マット系ブラックは全艶消しと半艶(ハーフグロス)の艶加減の違いで2タイプあります。
プロドライブ、TE37は半艶消しのハーフグロス、エンケイは全艶消しのマットブラックです。
プロドライブ ハーフグロスブラック
TE37 ハーフグロスブラック
エンケイ マットブラック
腐食は根が深いので、単純に焼き付けると腐食箇所から沸きが出て、塗膜が気泡となる場合がありますのが、
軽度の場合は、焼き方、熱の入れ方、所謂「下焼き」により解消できます。
ハーフグロスブラック、マットブラックは耐久性や維持メンテ性も良く、尚且つボディカラーを問わず合うので、一番人気のカラーです。