ボルボV60純正ホイール ハイパーブラックへ色変え塗装
特にガリ傷や曲がりの修理と言う事では無く、現在のガンメタ?からハイパーブラックへ色変えご希望で、佐賀県からご依頼いただきました。
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◉塗装剥離から下地研磨処理
元の塗装は完全に剥離、純正ホイールと言えども海外の鋳造ホイールは素地状態は良くないのでアクションツール研磨、ブラスト研磨、バレル粗研磨と入念な素地研磨を施します。
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ハイパーブラックは基本的にはウレタン塗装での表現となりますが、ウレタン塗装でのハイパー塗装は密着性が良くはありませんので、代替え方法として丈夫なパウダーコートでも似たような雰囲気には出来ます。
今回は、基本的なハイパーブラックご希望との事でしたので、従来通りにウレタン塗装でのハイパーブラック塗装にしました。
アルミ地金にいきなりウレタン塗装はしませんので、ハイパーブラックのベースとなるグロスブラックはパウダーコートを使います。
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焼き付けし、一旦グロスブラックで完成させ、表面を足付け研磨後にプライマー塗装、アンダーコート塗装、銀膜塗装、トップコート塗装と5層による塗装を施します。
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各塗装工程で焼き付けを行うので、合計で5回塗装5回焼き付けを行い完成です。
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側面、裏面は基本ベースのブラックの肌です。
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今回は、暗めのリクエストでした。
5コート5ベイクと工程も多く、ウレタン系塗装の中では一番手間も時間もかかる塗装です。
ハイパー系塗装の密着性ですが、ホイールメーカーによっては、注意書きに「高圧洗車機は避けて下さい」との明記もあるように、決して密着性は良くはありません。
多少密着性を犠牲にしても見た目の高級感重視といったイメージになります。