BMW用アウトストラーダ スプレッドM7 パウダーコートハイパーシルバーでリメイク
NEEZユーロクロスとの姉妹モデルです
製造はどちらも鍛栄舎、正真正銘の国産鍛造ホイールです
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今回は特に修理ではなく、ハイパーブラックからハイパーシルバーへ色変え目的になります
まずは塗装を完全に剥離し、表面はブラスト研磨、アクションツールでのハンド研磨
さらにはバレル粗研磨にかけて完璧な下処理を施します。
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インナーリム側は回転研磨です
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一見腐食も無く綺麗に見えましたが、剥離して素地にすると
内部で腐食が始まっていた事がわかります。
腐食痕が無くなるまで削るわけにはいきませんので、頃合を見ながら
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国産鍛造で材質は申し分無いので、本来は空焼きは必要ありませんが
インナーに腐食痕があるので、このままいきなり本番焼き付けすると沸きが出ます
沸きが出ないように、本番前に空焼きをします。
本番焼き付け温度よりも高い温度で焼き、この段階で出る物を出してしまおう、という理屈です
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空焼き後に、パウダーコートハイパーシルバーです
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一旦焼き付けてハイパーシルバーで完成で完成させます
この段階では高輝度がキツ過ぎますが、クリアーをリコートすることで納まります
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あらためて焼き付けて完成となります
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ハイパー塗装は従来はウレタン塗装でしか表現できませんでしたが、
今はパウダーコートでも表現可能です。
ウレタン塗装でのハイパーシルバーは塗膜強度に難があるのが難点ですが、
パウダーコートにする事でそれらは解消されます。
ウレタンでのハイパーシルバーに比べ、ややユズ肌気味には見えますが
塗膜強度には替えられませんね。
インナーの腐食の原因も、ウレタン塗装ですと70℃を超えた当りから
塗膜が軟らかくなってくるためブレーキダストが刺さり易いのが影響だと思います。
パウダーコートは120℃当りを超えなければ軟らかくはならないので、
ダストの刺さり込みも今までに比べると格段に減るはずです。