BBS RG-R ガリ傷修理ついでにDSK-PからDBK-Pへ色変えカスタム
今回は多少ガリ傷があり、その修理ついでに現在のDSK-P(ハイパーシルバー/リムダイヤモンドカットカット)からDBK-P(ハイパーブラック/リムダイヤモンドカット)へ色変えリメイクご希望で山形県からご依頼いただきました。
◉塗装剥離からベースブラック塗装
DBK/DSKのハイパー塗装は、べースのブラック(又はグレー)をパウダーコートの場合で4コート4ベイク、ベースもウレタン塗装の場合は5コート5ベイクになり、工程も多く手間と時間がかかる塗装です。
画像がありませんが、塗装剥離、サンドブラスト研磨、さらにバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作りします。
塗装工程は以下の順になります。
①グロスブラック塗装(パウダーコート)
②足付け研磨
③プライマー塗装(ウレタン)
④銀幕塗装(ウレタン)
⑤クリアー塗装(ウレタン)
◉リムのダイヤモンドカット加工で完成
ディスクのDBK塗装完了後に、最後にアウターリムのダイヤモンドカット加工で完成です。
ダイヤモンドカット面のクリアーはウレタン塗装のクリアーになります。バフポリッシュ又はブラッシュド丈夫なパウダーコートクリアーが使えます。
今回の場合はディスクのDBK塗装がウレタン塗装ですので、仮にリムをバフポリッシュ又はブラッシュドにしたとしても、最終クリアーはリム、ディスク含め丸塗りになるため、パウダーコートクリアーは使えません。
パウダーコートクリアー仕上げにする場合は、ディスクの塗装もウレタンではなくパウダーコート塗装にする必要があります。
純正DBKと全く同様でご希望の場合は、どうしてもウレタン塗装を使うしかありませんが、似た雰囲気でもOKと言う場合は、パウダーコートでも表現は出来ます。
ウレタン塗装はパウダーコートに比べると弱いので、色で妥協の余地があるのであれば、丈夫なパウダーコートにして損は無いと思います。
ウレタン塗装でのハイパー塗装は手間と時間がかかる塗装の割には、密着性が決して良いとは言えませんが、半面ビジュアルには優れているので、密着性/耐久性を無視したビジュアル重視の塗装と言えます。
密着が良く無いと言っても、何も無く勝手にパラパラと剥がれるという事ではありませんが、部分的に剥がれの原因が出来るとそこからパラパラとどんどん剥がれていきます。