レンジローバー純正ホイール パウダーコートでのハイパーシルバー塗装
レンジローバー純正ホイールです。
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マットブラックからハイパーシルバーへ色変えです。
ハイパーシルバーもハイパーブラックも基本的には溶剤(ウレタン)塗装となりますが、ハイパーシルバーに限ってはパウダーコートでも溶剤塗装でのハイパーシルバー近似が可能です。
そもそも密着性に難があるハイパーシルバーですので、密着性に優れたパウダーコートでのハイパーシルバーを選択しない理由はありませんので、パウダーコートでの施工にしました。
いつもの塗装を剥離、数種の研磨後にさらにバレル粗研磨で塗装の下地を作ります。
20インチ鋳造で重いので各作業大変です・・・
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メーカー純正と言えども鋳造は鋳造ですので、あちこちに陥没跡、鋳造巣穴が有ります。
これは鋳造の特徴ですので、これが普通です。特に今回が良い悪いではありません。
このままいきなり本番焼き付けすると、間違いなく沸きが出ますので、前もってしっかり空焼きを入れます。
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1コート目:パウダーコートハイパーシルバーライト静電噴射
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一旦焼き付けます。
この段階ではちょっとギラ付きが目立ちますが、クリアーをリコートすると丁度良い加減になります。
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2コート目:クリアーリコート
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もう一度焼き付けてパウダーコート盤ハイパーシルバーで完成です。
クリアー前/後の輝度の比較です。
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完成全貌です。
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本来の溶剤(ウレタン)でのハイパーシルバーとパウダーコート盤ハイパーシルバーを各項目での優劣比較です。至って私観的ですのでご参考までに。
どちらか一方を★★★★★とします。
□ 密着性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート ★★★★★
□ 耐久性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート ★★★★★
□ 塗膜強度 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート ★★★★★
□ レベリング(塗膜平滑性)□
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート ★★★
□ ビジュアル(見た目) □
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート ★★★★
あくまで極個人的な評価です。
このようにどちらも一長一短はあります。
が、何より第一に基本性能として「剥がれ難い」「耐久性がある」事を皆様求められるのではないでしょうか?
そう言った塗装に求められる基本性能はパウダーコートが遥かに優れております。
大袈裟に結論付けると、このようになるかと思います。
「見た目ビジュアル重視のウレタン塗装」VS「トータル塗膜性能のパウダーコート」